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旅行英会話「マメ知識シリーズ」

旅行英会話 中日文化センター講師
瀬戸 勝幸

Little / Few(少い)と Much / Many(多い)

今回は数量を示す表現を見てみましょう。英語には数えられる(countable)名詞と数えられない(uncountable)名詞があります。
Countableの名詞は複数になると語尾にsをつけたり、単数形とは違った形をとる場合が多いです。一方uncountableの名詞は単複同じ形をとる名詞が多いです。それでは例をみてみましょう。


(At a hotel information)
Tourist: Excuse me. Is there a sushi bar near the hotel?
Clerk: Well, there are a few Japanese restaurants nearby. The one in the next block is very popular.
Tourist: Which way is it?
Clerk: Get out of this hotel, turn left and go straight for a few hundred meters. You can find it on your left.
Tourist: Thank you.
Clerk: You're welcome.

(ホテルの案内所で)
旅行者: すみません。ホテルの近くに寿司屋ありますか?
クラーク: そうですね、近くに2~3軒ありますよ。次のブロックにあるのがとても人気がありますよ。
旅行者: どちらの方ですか?
クラーク: このホテルを出て、左に向かって2~3百メートル行くと左手にあります。
旅行者: どうも。
クラーク: いいえ。

この会話のようにrestaurantmeterなどはcountable nouns(加算名詞)でfewを使います。次にlittleを使った会話例を見てみましょう。

(In a coffee shop)
Customer: Excuse me.
Waitress: Yes, how may I help you?
Customer: Can you bring us some coffee?
Waitress: Certainly, sir. Would you like sugar and milk with it?
Customer: No sugar but a little milk, please.
Waitress: Right away.

(喫茶店で)
客: すみません。
ウエイトレス: はい。
客: コーヒーいただけますか?
ウエイトレス: かしこまりました。どうぞ。砂糖とミルクはおつけしますか?
客: 砂糖は結構ですがミルクを少しお願いします。
ウエイトレス: すぐにお持ちします。

飲み物や食べ物をたのむ時は上の会話にあるように、some(少し、いくらか)、little(少し)、a lot of(多くの)などの形容詞(句)をつけて言うことがよくあります。一般的に液体、気体、半固形などの物質また加工した食べ物などはuncountable名詞で常に単数形を使います。例えばsome beer(ビールを少し)、little air(少しの空気)、 a lot of jam(沢山のジャム) little ham(少ないハム)などです。そして具体的に数量を表す時はそれらを入れた容器や数量単位を前につけてそれらを単数形、複数形にします。例をみてください。

some water / a little water / a glass of water / ten gallons of water
some cheese / a few slices of cheese / two pounds of cheese
some salad / three bowls of salad
some fish / some pieces of fish
 (fishは加工するとuncountableになります。)

( At a grocery )
Shopkeeper: Good afternoon. Can I help you?
Customer: Yes. I'd like some lettuce and tomatoes.
Shopkeeper: How many do you want?
Customer: Two head of lettuce and five tomatoes, please.
Shopkeeper: Anything else, sir?
Customer: Some chicken, too.
Shopkeeper: How much?
Customer: Three hundred grams of liver, please.
Shopkeeper: That'll be 1000 yen.
Customer: Here you are. Thank you.

(食料品店で)
店員: こんにちは。何にしますか?
客: レタスとトマトください。
店員: いくつにしましょうか?
客: レタス二つとトマト5個ください。
店員: 他には?
客: 鶏肉ください。
店員: どのくらいですか?
客: レバーを300グラムください。
店員: 1,000円になります。
客: はい。どうも。

数量を尋ねるときはcountable名詞の場合はhow many? Uncountable名詞の場合はhow much?です。レタスを表すときはone head of lettuce / two head of lettuceのようにheadで数えますが単複どちらもheadlettuceはいつも単数形をとります。chickenfishなどは一匹、二匹と数えるときはone chicken / two chickensとかone fish / two fishになりますが加工して肉にするとuncountableとなります。同じ物でも見方によってcountableにもuncountableにもなることがあるわけです。

さて上に述べたような物質だけでなく他の名詞でも単数形で使う名詞はあります。例えば集合名詩(class, audienceなど)や抽象名詞(例えばmusicなど)もたいてい単数形で用います。私たちが日常よく使う単語で間違いやすいuncountable(複数形をとらない)名詞をいくつかあげてみましょう。

information(情報) news(ニュース) knowledge(知識) mail(郵便物)
vacation(休暇) time(時間の意味では常に単数形、回数の意味ではcountableです。) food(食料) money(お金) cash(現金) room(余裕) traffic(通航量)
space(場所、空間) discussion(話合い) gas(ガソリン、ガス) noise(騒音)
oil(オイル、油) air(エアー、空気) medicine(くすり) help(援助) hair(毛)
light(光、明かり) work(仕事) homework(宿題) fruit(果物) trouble(トラブル)

上に述べたuncountable名詞も語尾にsをつけて複数形として使う場合もありますが、その時は特別の意味になります。また多い、少ないをいう時は前に次のような形容詞をおきます。

(a) little~: 少しの(aをつけると肯定的な、つけないと否定的な見方になります。) some~: 少しの、いくらかの
a lot of ~(又はlots of~又はmuch~): たくさんの、多くの

では今まで述べたことをチャートにしてみましょう。

  countable uncountable
ない no no
一つの a / an / one -
少しの (a) few (a) little
いくらかの some some
多くの a lot of / lots of a lot of / lots of
多くの many much

今月は主にcountableuncountable名詞の説明をしました。でも海外旅行に行ったと き余り意識し過ぎないようにしてください。だんだんと正しく使えるようになります からね。では来月まで、Don't catch cold and keep yourself warm!

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