文化講座
初対面での言葉
初対面の場で紹介者に、「こちらは××さんです。」 と紹介された場合、一般では、"" または "" と挨拶する。また、かしこまった時の敬語として、
ご高名は伺っております。 |
お会いできて幸せです。 |
紹介ではなくて、初めての人に挨拶する場合、日本人のように、自分の方から
「××です。」と自分の姓を名乗ったりはしない。中国人の習慣として、自分の様な小さな人物が、いちいち 「××です。」
と言うのは失礼と思うからです。むしろ、先に相手の 「姓」 を伺うのが礼儀である。だから、中国語では、 「あなたは何を 『姓』 としますか。」
という言い方をする。
あなた様の姓は。 |
"姓"には、動詞と名詞の二つの品詞がある。 動詞→我姓。私は馬を姓とする。 名詞→是我的姓。 馬は私の姓です。 |
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私の姓は李です。 |
どうぞよろしくお願いします。 |
私は医者です。 |
あなたは何という名前ですか。 |
何とお呼びしたらよろしいですか。 (年配の人に、またはかしこまった時などに使う) |
私は鈴木、鈴木太郎といいます。 |
あなたはおいくつですか。 |
私は今年、二十五歳です。 |
あなたはどんな仕事をしていますか。 |
私は銀行で働いています。 |
〔ちょっとひと息〕
中国人の 「姓」
中国人の姓について、一般ではよく、「 Zhang 」 「王 Wang」 「李 Li 」 「 Zhao 」 「 Liu」が最も多いといわれている。姓が一字、名前が二字というのが圧倒的に多い。また 「司 Sima」 「欧 Ouyang 」 のような二文字の姓 (複姓) もある。中国人は自分の「姓」 を非常に大切にしている。よほどのことでない限り、絶対に改姓したりはしない。女性が結婚しても、男性が結婚して養子になっても改姓はしない。
例えば、誓いをする時、日本人ならよく 「もし~なら、おれの首をやる。」 と言うが、中国人なら 「もし~なら、おれは姓を変える。」 と言う。つまり、 「姓を変える」 ことは 「首をやる。」と同じ重みなのである。
☆ 次回は、期日と時間の言い方です。