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ワインセミナー

シニアソムリエ 島 幸子

初夏のワイン

街路樹の緑が目にまぶしい季節となりました。美しく繁る木々の葉を見ていると仕事に疲れている場合じゃないぞ!太陽の下へ出掛けよう!という気分になるのです。

そこで昨日はお昼間からベランダでバーベキューを楽しんでみました。なんてお手軽なとお思いになるでしょうが夜型の私にとっては十分に健康的な出来事です。

七輪に炭をおこし、サザエや牛肉を焼いて香ばしさと美味しさを満喫したのですが、ソムリエの私がこのお料理に合わせて選んだワインはなんだと思いますか?

暖かいとゆうよりは暑い日差しで真夏の海辺にいるようでした。ジリジリと輝りつける太陽の下、いかに合性が良くても赤ワインには手が伸びませんでした。

グッと冷したシャンパンが出張帰りの私にはピッタリでしたが、もう少し元気なら軽目の赤ワインを冷して飲んだと思います。

よくお肉料理には赤ワインとか赤ワインは18°でとか申しますが、暑い夏や寒い冬には人間の体の調子に合わせた方がワインをより楽しめます。

これからの季節にぜひお飲みいただきたいワインは白ワインで、白いフルーツやハーブの香りを感じながら飲んでいただけます。

例えばフランスのロワール地方のミュスカデ、グレープフルーツの皮の少しニガ味のイメージの香りがして味わいも辛口なので冷たくひやして飲むのにピッタリです。

ニュージーランドのソ−ヴィニヨンブランは洋ナシと緑のハーブの香り、時には海の塩のイメージを感じる事もあり魅力的なワインです。

初めはワインの香りをなかなか探しずらいのですが、フルーツの香りやハーブの香りを自分の鼻で覚えてからワイングラスに向かうと徐々に分かってきます。

家庭でワインを抜く時にはソムリエ役の人が「今日のワインはレモンとハーブの香りがするリースリングなので焼き魚にレモンをギュッと絞ってどうぞ。」とおっしゃるとお料理もワインもさらに美味しく感じるのではないでしょうか。

もちろん焼き魚の横にはハーブを添えてコーディネイトして下さいね。
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