愛知県共済

インターネット公開文化講座

文化講座

インターネット公開文化講座

ワンランク上の自分を目指す筆跡改善術

日本筆跡診断士協会認定 筆跡診断士
滝口 弓美子

『転職しようかどうか思案中。。』

☆今の仕事が適職ではない気がする。 ☆他に自分に合った仕事を見つけたい...など

就職をすれば、誰もが一度や二度、転職や辞めどきを考えることでしょう。
今回は、このような悩みを抱えるUさんの筆跡を診断してみましょう。


元々は明るくて、ユーモアセンスのある、人当たりの良い方のようです。
ただ、今のところ、転職するかどうかという悩みを抱えているため、気持ちの落ち込みが筆跡上からも伺われます。Uさんの場合は、物事を計画的に考えることが苦手で、その場の思いつきで行動する傾向が強いので、現在の心境としては、かなり動揺して落ち着きをなくしてしまっています。優柔不断の性質も手伝って、負のスパイラルに陥っている状態でしょう。想像力豊かな分、悪いことにも必要以上に想像を膨らませてしまっているかもしれません。
転職を考えているということですが、Uさんの場合は、しっかりとしたビジョンの上の転職ではないように見えます。一時の感情での転職は、このご時勢、危険な選択でしょう。まずは、冷静な判断ができる状況を作りましょう。
筆跡診断上では、まず、冷静沈着に行動できるようにしましょう。
何度か取り上げましたが、横線を等間隔に書く(等間隔型)ようにします。こうすることによって、情緒が安定してきます。感情面だけでなく、体力的にも疲労を感じていたり、熱っぽかったりすると、横線の並びは不均等になる傾向が強くなります。
また、物事を論理的に考えられるようになるので、自分のやりたいこと、すべきことが整理されてきます。
次に、決断力を養う力をつけましょう。

左図のように、Uさんが書く縦線と横線の交差部分はきちんとくっつくわけでもなく、離れるわけでもなく、微妙な位置関係になっています。これは、優柔不断の深層心理につながるものですから、物事をはっきりさせたいなら、この部分を、縦線と横線の交差部分をきっちりくっつけると、物事の判断がしっかりしてくるでしょう。本来、この部分は開けたほうが、社会人としてはいいのですが、迷いを失くすためには、くっつけて書くようにしてみましょう。

全体的に、横線、縦線とも突出する部分が少なく、マス目に入りそうな字を書いているUさんは、現在の状況にある程度満足しているように見えます。また、自己主張を強くするタイプではないので、自分が思う以上に上司受けはよさそうです。
特にやりたいことが見えず、次の就職先の当てがついていないのなら、一時の感情に流されず、今の環境で様子を見るのも、一案だと思われます。


このページの一番上へ