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ワンランク上の自分を目指す筆跡改善術

日本筆跡診断士協会認定 筆跡診断士
滝口 弓美子

人前であがらないようにするには...?

ワンランク上の自分を目指す筆跡改善術

これまで、『暮らしに役立つ筆跡診断』として、筆跡診断をする上での知識である、筆跡特徴の説明をしてきました。それらを踏まえて、今回からは、今ある自分をよりよい方向へ、自分を好きになるような字を書けるようにアドバイスしていきます。

第1回『人前であがらないようにするには...?』

☆いつもは元気で人当たりもよく明るいはずなのに、人前でしゃべるのが苦手。
☆仕事はテキパキこなせるけど、プレゼンとなると冷や汗がでます。
☆朝礼での3分間スピーチがユウウツ。
☆カラオケで歌わなきゃいけない場面に遭遇。ウチのお風呂じゃ歌えるのに、マイクを持つと声がうわずっちゃって。

なんて経験はありませんか?実力はあるのに、それを人前で発表できない、あるいは、いつもの力が発揮できなくて、評価は半減、チャンスを逃してしまうことになりかねません。そんな"あがり症"を克服して、ワンランクアップを狙いましょう。
今回は、あがり症を克服したいという石黒さんの筆跡の例をみてみましょう。


石黒さんの筆跡から行動傾向を分析してみると、『素直で控え目、人に合わせるのが上手な協調性のある、おとなしい大和撫子』タイプです。遠慮がちな面があり、自分の意見をはっきり言えないもどかしさを感じていることでしょう。

この中で、あがり症と直結する筆跡特徴は、《頭部突出控え目型》というもので、上の例でいうと、『奈』(例1)や『静』、『様』などの2画目の縦線の突き出しが小さくなっているところに表れています。

1画目の横線は一般標準ライン、実際の場面においてはみんなの目線を表します。頭部突出控え目型の人にとっては、他人の目線より上に立つことに苦しさを覚えると思いますが、そのラインを2画目の縦線でどの程度超えられるか、どれだけ上に立てるがポイントとなります。この2画目の突き出しが大きければ大きい人ほど、人の上に立ちたいという願望が強く、集団の長となったり、人前での発言をしたりするも得意です。頭部突出控え目型の人は、右の図のように、第2画目の突き出しを大きく書くようにして、頭部長突出型を目指してみましょう。最初は1画目の上に突き出すのがしっくりいかず、躊躇してしまい、突き出そうとしても線がブレたりするかもれませんが、深呼吸をして人前に立ったときのことをイメージしながら書く練習をしてみると良いでしょう。

また、字の書き始めの打ち込みが弱い石黒さんは、人に抵抗することができず、流されてしまいがち。左図のように、字の書き始めをひねるようにすると自己主張ができるようになります。字が小さいので、大きめに書くと行動力も生まれますよ。

 

 

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