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暮らしに役立つ筆跡診断

日本筆跡診断士協会認定 筆跡診断士
滝口 弓美子

『滝』からわかるガンバリ度

今回は、『滝』からわかるガンバリ度のお話です。
ガンバリ度は、言い換えれば責任感の強さ、粘り強さと言えますが、これは『滝』という字の最終画の<ハネ>で診断します。小学生で始めて文字を習うとき、この<ハネ>は漢字テストでは重要ポイントで、ハネるべき箇所をハネないと×になりますが、大人の世界では、字の識別さえできれば、ハネがあってもなくても相手に伝わればよいというところでしょう。そのハネのあり・なしが、実は深層心理によって違ってくるのです。

【ハネが強いガンバリスト】
右図のように、まさに滝を登るかのような勢いのハネが強いタイプは、最後まで手を抜かない責任感の強いガンバリスト(ガンバリ屋さん)。何事にも一所懸命取り組みます。逆境におかれたときこそ、本領発揮。それゆえ周囲からの信頼も厚い人です。ただ、ストレスにはご注意を!

【ハネが弱いイソガシスト(忙しい人)】
あきらめが早いのでダメだと思ったら無理せず、すぐに身を引く要領のいいタイプ。ひとつのことに没頭できずにハネのことにはとらわれないという深層心理の現れ。以前のことにとらわれないので、新しい事態にも柔軟に対応できます。テキパキして世渡り上手な人、一度にいくつものことを同時進行しなければいけないイソガシスト(忙しい人)、主婦などに多い筆跡です。

【大きな弧を描く大物キャラ】
先に挙げたハネが強いタイプから派生して、さらにきれいな弧を描いているのが特徴。一般には出現率の低い書き方で、大物と呼ばれる人に多い筆跡です。実際に書いてみるとわかりますが、普段書き慣れていない人には、上手に弧を描くことはできません。<ローマは一日にして成らず>の諺通り、面倒なことでも地道にこなし、人がやらないようなことを遠回りしてでもやり遂げる心理が、このきれいな弧に現れ、大物相につながるのです。大リーグで活躍中のイチローさんだって、才能はもちろんですが、その裏では才能に甘んじない練習量が実績につながっているのです。女性に関してはこの筆跡を<シンデレラ運>と呼ぶこともありますが、シンデレラだって、毎日毎日人が嫌がる仕事をがんばっていたからこそ、幸せになれたのでしょう。
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