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暮らしに役立つ筆跡診断

日本筆跡診断士協会認定 筆跡診断士
滝口 弓美子

~字の大きさでわかる、あなたの行動力~『その1...大字型』

今回は、ハガキに書いた字の大きさを基に、あなたの行動力を診断します。


↑の2枚のハガキを見比べた時、どちらが大字型で、どちらが小字型かは一目瞭然ですね。
大きい字と小さい字を書く人では、どちらが行動力があるのかは、みなさんのご想像通りで、大きい字を書く人の方が、活発に行動する傾向があり、小さい字を書く人は、無理な行動をしない遠慮がちなタイプと言えます。

【大きな字を書く人の心理】
ノートの罫線からはみ出るのはわかっていても、勢い余ってはみ出てしまう、枠におさめられないというのが大きな字を書く人たちの声ですが、紙面だけではなく、普段の行動も活発でエネルギーに溢れ、のびのびと、行動範囲も広いのが特徴です。大きな字を書くには、それだけの手の動きを必要とするため、体力や元気がないときには、大きな字を書くことは難しいのです。家の中で細々したことをするよりは、屋外にでて、体を動かす方がいいというタイプに多い書き方と言えます。
一方で、大きな字を書けば、字の複雑な曲がりや折れなどの細部が書きやすいという側面もあるので、細かい動きが苦手な人も大きな字になる傾向があります。

その例が子供たちです。

字を習いたての頃、子供たちは、たいてい大きな字を書きます。指の動きが未熟で、うまく形をとる能力がまだ発達していないので、大きくなってしまうのです。走ることはできても、急には止まれない、箸がうまく使えない、あるいは、ちょこまかした動きでありながら、予想不可能な動きでブレーキが利かない、落ち着いて座っていられない、といった子供たちの行動の発達と符合しています。
教育現場においては、低学年では大きなマスのノートを使って字を練習し、高学年になるにつれて、小さいマス、行へと移行していきます。それも行動のブレーキが利くようになるのと同じ発達段階を経ているといえるでしょう。
また、大きな字を書く人の中には、小柄な人が多いのも、ひとつの傾向です。自分を大きく見せたいと考える小柄な人は、少しでも自分を大きく見せるため、姿勢正しく胸を張っています。その行動姿勢が字にも現れるのです。
以上のように、大きな字を書くということは、エネルギーや行動の大きさを表します。行動力不足と思われる方は、是非字を大きく書くことからはじめてはいかがでしょうか?
小さい字を書く小字型についてのお話は次回取り上げます。
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