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暮らしに役立つ筆跡診断

日本筆跡診断士協会認定 筆跡診断士
滝口 弓美子

縦線の頭部の突き出しでわかる、あなたの王様度

今回は、字の縦線のはじまりが、横線をどれだけ突き出しているかによって、あなたの"王様度"を見てみます。この特徴については、テレビや雑誌でも、よく取り上げられるので、ご存知の方も多いと思いますが、おさらいのつもりで読んでみてください。

【頭部を長く突き出す王様型】

縦線の頭部を上に突き出すように書く人は、王様、女王様タイプ。人々の上に抜きん出たい、目立ちたいという気持ちが強く表れます。

企業の創業者や学校の先生、司会者など人前に立つことの多い人に多い筆跡特徴で、自らが指揮官となり、他人に指示をするのが得意です。『長』というポストに抵抗を感じません。子供の世界ならば、生徒会の会長や、クラス委員長、班長などを進んで引き受けます。

上に立つのが得意なタイプの筆跡特徴ではありますが、人の意見に耳を聞き入れられるか、『和』を大切にするかどうかは、別問題。というわけで、権力だけを振りかざすハダカの王様にならないようにしたいものです。

【頭部があまり突き出さない侍従型】

一方で、縦線の頭部が横線の上を突き出せないか、あるいは少ししか突き出さない人もいます。そういう人は、王様タイプとは対照的で、侍従型といえます。人前に立つのが苦手ですが、その分、まわりを良く見ることができ、協調的で、人間関係の潤滑油役となるでしょう。他人の意見や主張に従っていたほうがラクに思えるタイプです。王様、女王様タイプばかりの集団では、衝突ばかりでうまくいきません。この潤滑油タイプがいてこそ、うまくまとまることができるのです。

この筆跡を書く人は、あがり性であることも多いでしょう。人前に出る際の緊張を解くために、ちまたでは手のひらに『の』の字を書いて飲み込んだり、胸に渦巻きを書いたりするようですが、『木』や『中』というような字の縦線の頭部を思い切り突き出して書いてから深呼吸してみるのはいかがでしょう?即効性の効果が難しければ、毎日その練習をしてみるのもいいでしょう。実際、あがり性の私が講師という仕事を引き受けることになったとき、縦線の頭部を大きく突き出す練習をしました。場数のせいもあるでしょうが、人前が苦にならなくなりましたよ。

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