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暮らしに役立つ筆跡診断

日本筆跡診断士協会認定 筆跡診断士
滝口 弓美子

筆跡は口ほどに物を言う...あなたのツッコミ度

今回も、テレビや雑誌などでよく取り上げられる筆跡特徴のひとつ、接筆交差型についてお話します。

右図の『木』のように、4画目が2画目を鋭く切断した部分のことを『接筆交差型』といいますが、この筆跡特徴をもつ人は、お笑いでいえばツッコミ型!
細かい違いによく気が付く上、それを指摘しないと気がすまないタイプ。他人が傷つくのも恐れず、ズバズバとした歯切れのいい物言いが特徴。世界の北野武監督も、この筆跡特徴の代表です。
大胆で口うるさいタイプかもしれませんが、職場などではテキパキと仕事をこなし、"やり手"として注目されるでしょう。

この『接筆交差型』は、刃物でバッサリ切る感覚と似ているので、『刃物運型』ともいわれています。↓の文字がその例ですが、『木』だけではなく、他の字でも鋭さを持つ点画、例えば『寺』の最終画などでも診断できます。一番右の『介』などは、かなり珍しいケースといえます。

刃物運型の名が示すとおり、この書き方をする人は、刃物の使い方が上手な人が多いのが特徴で、料理人、美、理容師、今は少なくなりましたが、植木職人さんなどに多く見られます。

刃物使いが上手いという観点からいうと、宮本武蔵や沖田総司など昔の武士にもあてはまり、今現在、実際の剣さばきは見ることはできませんが、その筆跡からその腕前を伺い知ることができます。

この筆跡には、物事をバッサリ切ることに躊躇がない、白黒きっちりしていたいという深層心理が働いていますので、あいまいな処理が許されない銀行マン、公認会計士、監査、査察など金融系、刑事などに多くみられます。従来の銀行形態とは違った、ネット銀行最大手として知られているイーバンク銀行の代表取締役である松尾社長も、この特徴の持ち主です。
また、ココ一番の心理的な勝負強さ、鋭さが投影されている例としては、王監督や松井秀樹選手、花田勝さんなど、体を張ったスポーツ選手が挙げられます。

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