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暮らしに役立つ筆跡診断

日本筆跡診断士協会認定 筆跡診断士
滝口 弓美子

点の打ち方でわかる、見栄っ張り度

今回は、2つ以上並んだ点の打ち方から、あなたの見栄っ張り度を診断してみます。
『点』という字の下の点の部分("れっか"もしくは"れんが"という部首)や『小』という文字、また『情』の部首りっしんべん、『糸』がつく"いとへん"を持つ字などで見ることができます。

【点と点の間が広い見栄っ張り型】

点と点の間を広く開けるのは、実寸よりも大きく見せたいという心理によります。上の図1は、目の錯覚の代表としてよく引き合いに出される図です。同じ長さの辺なのに、矢印の開く方向の違いで、下の方が長く見えます。


点と点の間を広く書く人の心理はこの図の矢印と同様で、他人から大きく見られること、大きな存在であるということを誇示したいという表れで、等身大以上の自分を演出することに力を注ぎます。自分を飾るためにハデ系になりがちですが、外向的で明るいのが長所です。背伸びやムリをしているように見えるかもしれませんが、実は美しいものや華やかなものにあこがれ、ただそれが欲しいと思う素直な心の持ち主でしょう。ブランド物や名声の高い物、人を求めるので、支出も多くなりがち。散財傾向のある筆跡ともいえます。手にいれるための地道な努力もお忘れなく。
著名人の筆跡を見てみると、政治家にこの特徴が多く見られました。パフォーマンスだけの政治家が多いのかもしれません。

【点と点の間が狭いシャイ型】

見栄っ張り型とは反対に、点と点の間を狭く書く人は、目立たないようにと自分にブレーキをかける内向タイプ。テレ屋でシャイな人です。芸能人や著名人にはあまり多くない特徴ですが、そんな中で、この特徴を持つ、三木武夫元首相や俳優の小栗旬さんは、政界もしくは華やかな芸能界では異質な存在であるといえます。
金銭面に関しても、つましく、質素。例え大金が手に入っても、財布のヒモの調整が上手でしょう。

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