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インターネット公開文化講座

文化講座

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「天命起臥之道」に生きる

Dr.BEAUT・ソフィーリッチ代表
医学博士 山中 直樹

今に生きる!自分を失わない!

 日頃の生活で目の前の課題に取り組みながら、常に自分らしい工夫と改良をするように心がけることが大切です。
 自分が好もうと好まざると目の前のやらねばならないことに前向きに取り組むのです。
 主体性を持って夢中に取り組めば面白さや自分を見つけられるのです。
 最近、高齢になって活躍している人達が注目されています。
 次のような二人は高齢になって新しい取り組みを始めたのです。
 若宮正子さん(82歳)や桑田ミサオさん(91歳)のような女性です。
 若宮正子さんは60歳になって銀行を退職し、親の介護で外出することが難しくなりましたので付き添をしながら新たにコンピューターを使い始めたのです。
 高齢者では若者たちのように速く指を動かすのは難しいので高齢者向けのゲームを開発しました。
 高齢者でも楽しめるゲーム・「ひな壇」と呼ぶ新しいアプリを開発したのです。
 2017年6月にはそのゲーム開発が素晴らしいと米国のiPhoneやiPadで知られるアップル本社で開催されたWWDC(世界開発者会議)に招待されたのです。
 世界的に知られる世界最高齢の女性アプリ開発者としてアップル社のクックCEOに紹介され講演までした位に評価されました。

 桑田ミサオさん(91歳)は定年となった60歳から餅作りを始め、75歳で起業したのです。
 添加物なし、手作りの笹餅などを販売しています「おかげさまで、注文の多い笹餅屋です 笹採りも製粉もこしあんも。年5万個ひとりで作る90歳の人生」桑田ミサオ著)。
 青森県の津軽半島に伝わる笹餅作りを色々と自分で工夫しながら改良しているのです。
27㎏の米袋が一人で担げなくなったら、キッパリ餅作りは止めようと決めています」と自著に書かれています。
 笹は山から一年分を自分で採り、小豆は出来るだけ自分で栽培し、もち米もほとんどの食材を地産地消で餅を作っているのです。
 二人とも、好きで始めたと言うより、自分の生活のために始めて、前向きに取り組んだのです。
 過去を気に病むのでなく、「今現在を生きる」ことが、未来のことは考えることなく「ここにある物事を見失わない」でどんな時も正面から正直に向き合う生き方が大切なのです。
 自分のペースで無我夢中になって取り組むことが自分の生きがいを発見することになるのです。

 仏教で言われる過去未来ではなく「今を生きること」が重要だと判ります!
「天命起臥之道」に生きる
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