文化講座
「好き」を続ける
前回までに自分が「好き」だと感じることを見つけたら、それを「天命」とするのが良いと述べました。
また、「天命」を自分の生きがいとして勤しむことの大切さをお話しました。
現代はAI(人工知能)やIoT(あらゆるモノやコトがインターネットで繋がって機能する)がどんどんと日常生活に入り込んできます。
自分がAIやIoTに関係した仕事が「好き」な人はそれを「天命」とすれば良いのです。
一方で、自分が使う立場であったり、そうしたAIやIoTとは無関係だと思われているような仕事、例えば、手仕事や芸術関係などの領域でもそうした技術が導入される可能性もあるのです。
医療関係でも診断や治療法ではハイテク化がどんどんと進んでいます。
従来は、単純な繰り返される手作業や単純作業はハイテク技術の導入によってそうした仕事は人の仕事としては奪われて来ました。
しかし今や、ホワイトカラーや高度と言われる領域にAIやIoTが導入される時代となっているのです。
そうなると現代の仕事や取り組み方は大きく変ってしまう可能性を秘めています。
自分が「好き」だと思っていることもすっかりと変わってAIやIoT が自動的に行うようになる可能性があります。
農業が「好き」な人が栽培スタイルや基本が全く変わってAIやIoTが行うようになってしまっても「好き」でおられるかどうかが問題となります。
自分がそうした新しいタイプの農業が面白いと思う人なら自分がワクワクするような状況になれます。
ますます「好き」な仕事となります。
しかし、地域の人達と楽しみながら自然の環境を生かした手仕事的な農業を進めたいと思う人にとっては複雑な決断を促がされることになります。
逆に、そうした時代に、ますます積極的になって仲間を集めて自分達の手作業で植物と会話しながら、地域の人達と創意工夫をしながらの農業に喜びを感ずるスタイルを生き甲斐とすることも出来ます。
以上より、問題は一人ひとりが自分が何にどのように取り組みたいかを持っているかが大切になるのです。