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「天命起臥之道」に生きる

Dr.BEAUT・ソフィーリッチ代表
医学博士 山中 直樹

「好き」を「天命」にする

 自分の「好き」「天命」となり自分が生きる「志」や「夢」、「目標」となります。
 つまり、「天命」は自分で決め、変えられるのです。
 一生は一度だけであり、自分が決めた「天命」に向かってどのように生きようとするのかが大切。
 自分が「好き」だからと言っても必ずしも自分が思うように進めることは出来ません。
 どのような試練や難題が待っているかもわかりませんが「好き」なら耐えられるのです。
 しかし、いつも「好き」なことばかりをやっていることは出来なくなります。
 自分の一生の仕事にしようとした時にいろいろなことが問題となります。
 自分が「好き」なことを世間的一般的な「貴賤」によって無理に決めてはなりません。
 生まれ育った家の親や地域などによって、その生活環境は大きな影響を受けます。
 仕事には「貴賤」がないと言われても、通俗的な社会では多くの因習が影響を与えます。
 それでも、心の奥深くから自分は自分の「好き」を選ぶことが大切だと思います。
 例えば、家が医者だからと言っても医者には向いていないが、自然の生き物や生物が「好き」で仕方ないと言うことがあります。
 両親が医者として日夜励んで苦しんでいる人達を助けていたとしても、自分は自然の生物の観察や研究をすることに夢中になるのは不思議ではありません。
 あるいは、人々の生活が楽しめるように必要な建物をつくることが「好き」になったり、自分達の生活環境を良くするために町や村を住みやすくしたいと清掃、大工や建築家になりたいと考える人もいると思います。
 ITやロボットの「好き」な人も多い時代です。
 また、日常生活を健康で心豊かにするために、運動、芸能や芸術の道に進みたい人もいるでしょう。
 いずれの道が「好き」でも、それぞれに楽しさと苦しさがあることは間違いありません。
 自分が「好き」で「天命」として決めたなら、他の人から強制ではないので苦楽を乗り越え生きがいとして頑張ることが出来ます。
 それでも、安易な気持ちではなく、途中でどうしても挫折することも起こるでしょう。
 自分の意志で「天命」を変えるのは良いのです。
 人の一生では楽しいこともあれば苦しいことや思いもかけないことが誰にでも起こるからです。
 自分の一生を自分自身がどのように決めて乗り越えていくかは日頃の心構えと生き方が大切となります。

 それが「天命起臥之道」となるのです。
「天命起臥之道」に生きる
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