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「天命起臥之道」に生きる

Dr.BEAUT・ソフィーリッチ代表
医学博士 山中 直樹

「新考える葦・New-Thinking Reed」となろう-2「自分の心の幸せ」が大切

 汎用AIと協働するために自分が「新・考える葦」となる大切な第一は自分の内なる「心の幸せ」が重要です。
 自分が面白いことや好きなことを続けていても挫折や曲がり角があるのが現実です。
 しかし、「心の幸せ」は一人ひとりが誰からも奪われることのない「自分の心の内」で大切にするものです。
 「心の幸せ」は毎日の心の持ちようがキーとなり「HUGっと!プリキュア」や「ONE PIECE」は参考になります。
 すでに取り上げましたが、「HUGっと!プリキュア」の「なんでもやれる!なんでもなれる!」はどんな時にも重要な心構えです。
「ONE PIECE」の麦わらの一味のように一人ひとりが自分の夢、目標を持ちながら、一味の共通の目的を持って誠実、直心、素直の心で協働する命をかけあった仲間を持つことは「心の幸せ」には極めて大切です。
 名著は多くありますが、「天命起臥之道」を「心の幸せ」を感じながら「生き、死ぬ」ために重要な教えは、次の三著です。
 「赤毛のアン」(L.M.モンゴメリ、1908年)「星の王子さま」(アントワーヌ.ド.サン=テグジュぺリ、1943年)「夜と霧」(V.E.フランクル、1946年)です。
 「赤毛のアン」は、孤児のアン・シャーリーがカナダのプリンスエドワード島の田舎で農業を営む高齢兄妹が労働力を期待して男の子を引き取る予定だったのですが、間違って少女が来てしまった場面から始まります。
 初めから予定が狂った11歳のアンですが、日常茶飯のあらゆる場面で夢と希望を持って心の内は幸せに成長していく物語です。
 予期せぬことが起こって曲がり角を曲がっても夢とやる気で自分が求める「足元の幸せ」を大切にして明るく頑張ります。
 「星の王子さま」は一本の赤いバラが無理を言うので小さな星を飛び出して地球の砂漠にたどり着いた王子さまの物語ですが、飛行士、キツネ、毒ヘビなどに会ったり、沢山のバラが咲く畑を観たりして「目には見えない大切なことは何か」を見つける短編です。
 「夜と霧」はユダヤ人で、オーストリアの精神科医師の著者が悪名高きナチの死の強制収容所アウシュビッツに送られたが奇跡の生還をした実話です。
 日々の死や疲労、病気の恐怖下で、どのような心の幸せで生きた人達が収容所内で長生きしたり、生き延びたかを述べています。
 どんな疲労困憊、空腹下でも「美しいものに感動する」「待っている誰かがいる」二つの「内なる心の幸せ」が大切だと言っています。
 いずれの名著も誰も奪えない秘めたる「内なる心の幸せ」をキーにしているのです。

「天命起臥之道」に生きる
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