健康栄養食とは、毎日の食事で栄養食によって元気で、すこやかな生活を過ごせるような食べ物を言う。
　人類は誕生以来、厳しい自然環境から食べられる物を見つけ出して身心を健全にして生き延び、知恵を発展させてきた。
　二足歩行は四足歩行よりも4倍もエネルギー効率が良かったのだ。
　二足歩行によって両手を使えるようになり人間独特の進歩をすることが出来たのだ。
　忘れてはいけないのは、節約出来たエネルギーは脳で使うことが出来ると同時に70%以上を占める脂肪を合成する余裕があったため脳が発達したということだ。
　また、健康栄養成分を脳のみならず、筋肉、骨格、内臓などが必要とする成分を食生活によって補給することが出来た。
　健康栄養成分とは、エネルギー源と全ての臓器や組織が役割を果たすために必要な成分を補ったり作るための成分を言う。
　主たるエネルギー源は、糖質と脂肪である。
　人間として必要な構造と機能を果たすために必要な成分は、必須アミノ酸を含む蛋白質、脂肪、炭水化物、必須不飽和脂肪酸、ビタミン類、ミネラル類などに加えて、各種の植物性機能成分と言うことになる。
　以上の成分を日常の食生活でバランスよく補うことが出来るような料理を食べることが重要だと判る。
　料理は、生きるために必要な成分を食べることに加えて、おいしく楽しむ人間味ある食文化となっている。
　現在は、自然界からの食材を品種改良したり、食品科学の技術によって合成したりすることが発達している。
　また、自然界からの微量成分を取り出し、精製して食材ともしている。
　さらに自然界にはないような成分までを合成して食べている。
　こうした食材の発展は、人間の食生活を科学技術力によって、自然界からの食材を得る食生活を大きく変えている。
　自然界の食材を調理した食生活に対して、人工的栄養成分を摂取すれば健康栄養食と言えるのかの問題がある。
　宇宙科学によって、2030年には人類が火星に行く計画となっている。
　長期間、人工的加工食品を食べる人間の生活がどうなるかと興味深い課題だ。