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Dr.ビュート流の健康ライフ ー自分流のライフベネフィットー

Dr.BEAUT・ソフィーリッチ代表
医学博士 山中 直樹

健康栄養食とは-4

 健康栄養食は短期的では、効果は判らない。
 長期的な食習慣によって栄養バランスが良いかどうかが判明するのだ。
 しかし、一品健康主義や偏った食では健康栄養食とは言えない。
例えば、"私は健康に良いハチミツや納豆を毎日食べているから良い"などと話題になるが、よい考えとは言えない。
 一品健康主義による"健康食信奉"に陥っている人たちは多い。
 一品健康主義的話題では"バナナがスーパーの売り場から消えてしまう"程の短期的なブームとなるが、次の話題に移ってしまうのか再び山積みされるようになる。 
 テレビなどのマスコミによる影響が少なくないが、根拠は不明瞭なことがほとんどだ。
 "ゴボウでダイエット"と言っても健康栄養食として適切かどうかとは別の話だ。
 前述したハチミツはスムージーや梅干しなどに加えられたりして、多くの料理や食材によく使われている。
 "ハチミツは健康に良い"と信奉して多用し愛用する人が多い。
 しかし、ハチミツは果糖を多く含んでいることは余り知られていない。
 また、人工甘味料として果糖はよく用いられている。
 「果糖が動脈硬化をブドウ糖(グルコース)より10倍も促進する」という危険性はほとんど知られていない。
 西欧はそうした事実が明らかになる以前から「果物は1日に200グラム以下にするように」と忠告していたから感心だ。
 料理番組などを見ていると、調理人がハチミツを加えながら"ハチミツは血糖を急には上げないから健康に良い"という場面を見かけたりする。
 確かに、ハチミツは甘味成分として果糖を多く含んでおり、ブドウ糖(グルコース)含量は少なくなっている。
 ブドウ糖は血糖を急速に上げるが、果糖は急速血糖上昇の危険性は少ない。
 最近は急に血糖を上げるようなグリセミック指数が高い食品は、健康に良くないことは知られるようになった。
 それは望ましいことなのだが、逆に血糖を上げなければ健康に良いものばかりではないことをハチミツや果物を例に知ってほしい。
 食生活全般を考える大切さを、ハチミツを例に一品健康主義の危険を学び知ってもらいたい。

Dr.ビュート流の健康ライフ ー自分流のライフベネフィットー
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