文化講座
健康寿命&平和寿命と食生活-9
11月の日本列島は紅葉が素晴らしい秋の盛りとなります。
春の桜とは広がり方が逆となるところが日本列島の素晴らしさ!
その前に梅花が春のあけぼのを告げる。
6月ごろには娑羅の木の白花が一日の命で夏を告げる。
酔芙蓉は白から赤と一日の時刻を教える。
縄文時代以来、花や野山を覆う色と形の変化で季節の移ろいを感じていた。
山と日の出、日没の太陽の位置によって植物の実り、野山を駆け回る動物の現れるを予想して食べる物を確保する知恵を膨らました。
一年と一日の時間を知ることが出来る環状列石遺跡は縄文時代の日本列島の人々が平和な集落の生活を送っていたことを示すのだ。
狩猟漁撈採集生活中心から弥生時代になって農耕牧畜法を開発すると有利な条件となる地域を占拠することが集落集団にとって大切なことになった。
つまりは今日的な言い方をすれば生産性を上げるための"改革"が重要になった。
生産性を上げるために有利な地域・テリトリーを確保しなければならない。
有利な地帯を確保維持するための境界を築いて守るようになった。
当然のことながらテリトリー確保と拡大のために縄文時代にはなかった殺戮の争い・戦争が起るようになった。
戦いに勝つための秩序・組織を築き、戦うための道具の工夫が必要だ。
稲作農耕と鉄の普及が始まった弥生時代に集団間の戦争の歴史が始まったのだ。
今日的に言えば、国を守るための国家権力・軍隊、軍事力を増すための研究開発を競うようになってしまった。
今日では、その結果として地球環境の持続性のみか破壊力を持つに到っている。
そうした現代は日本列島の自然と平和な食文化は奪われようとしている。
身近な大切なもの、簡素、素朴な地域文化の平和で持続可能なように発展が出来る平和が人類に求められているのだ。