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Dr.ビュート流の健康ライフ ー自分流のライフベネフィットー

Dr.BEAUT・ソフィーリッチ代表
医学博士 山中 直樹

健康寿命&平和寿命と食生活-2

 "糖質が健康に良い"は注意が必要・・2
 糖質を沢山食べると既に取り上げのようにGI(グリセミック インデックス)やGL(グリセミック負荷)の高い食生活となります。
 GIやGLの高い食生活が続くと血糖が急速に高くなり、高い状態が続くことにより、次のような問題が起こります。
・膵臓からのインスリン分泌量が多くなる。
・多量のインスリン分泌が続くために膵臓のインスリン産生能が落ちるようになる。
・GI&GLの高い食事は高血糖を誘発するが、糖尿病でない人達では2時間以内に血糖を正常に下げようとしてインスリンを多量に分泌することになる。
・高血糖を下げるためには余分な糖を中性脂肪に変えて体内に蓄積する。
 つまり、血中の中性脂肪値も糖質によって引き起こされるのです。
 その中性脂肪は肝臓、筋肉、内臓脂肪(腹腔脂肪)などの白色脂肪細胞が増加肥大して蓄積されるようになります。
 人類は誕生以来、飢餓に耐える生活が多かったために余分なエネルギーを節約しようとする倹約遺伝子が発達しており内臓脂肪として蓄えようとするのです。
 肥満、特に、ビアダル、リンゴと言われるような"腹デブ型"となる原因となります。
 糖質を沢山食べる人達に多い"メタボ"体型です。
 内臓脂肪の増加蓄積が起こればアディポネクチンと呼ぶサイトカインの産生や作用が抑制されるようになるために、インスリン抵抗性状態となり、インスリンの作用や糖代謝の機能が妨害されるようになります。
 つまり、Ⅱ型糖尿病の原因となるのです。
 更に、食細胞(マクロファージ)が集まって動脈血管の内側で慢性炎症が起こって高感度CRPが上昇するのです。
 高感度CRPの上昇は動脈血管の炎症を誘発して動脈硬化の原因となります。
 高GI&高GLとなる高糖質食は、GIが高い白米、精白小麦や糖分を多く含む食材や料理を沢山食べる食生活によって誘発されて動脈硬化を引き起こす危険因子№1なのです。
 白米御飯、おもち、うどんや砂糖が沢山入ったお菓子などのスウィーツを主とした食生活が危険で肥満や"腹デブ型"体型となる主な理由となります。
 血液検査で言えば高血糖、HbA1cが高い、中性脂肪が高いとなります。
 加えて、アディポネクチン値の低下、高感度CRP上昇が危険な指標となるのです。

Dr.ビュート流の健康ライフ ー自分流のライフベネフィットー
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