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Dr.ビュート流の健康ライフ ー自分流のライフベネフィットー

Dr.BEAUT・ソフィーリッチ代表
医学博士 山中 直樹

健康寿命&平和寿命と食生活-1

 "糖質が健康に良い"は注意が必要・・1
 炭水化物糖質繊維成分からなることを、まず知って下さい。
 つまり、糖質は炭水化物の成分なのです。
 炭水化物は脂肪や蛋白質とともに三大栄養素の一つであり、カロリー成分として日本列島では依存の高い割合にあります。
 繊維成分は、近年では食物繊維成分として、便秘の改善、大腸ガンなどの予防になるのではと注目されている炭水化物の成分です。
 その繊維成分は人間は自力では消化することが出来ませんので、ほとんどカロリー成分としての意味を持ってはいません。
 グリセミックインデックス(GI)の低い炭水化物となります。
 日本列島では縄文時代の終わり頃に始まる水田稲作によってお米が大変良い糖質、カロリー食材となり、主食の座を占めるようになりました。
 しかし、多くの人達が白米を食べられるようになったのは、我が国ではアジア・太平洋戦争の敗戦後の復興と経済発展をした1960年後半からなのです。
 日本人のもう一つの糖質の大切な食べ物となっているのが精白小麦のうどん類です。
 オーストラリアなどから精白小麦が豊富に輸入されるようになってからです。
 また、真っ白な砂糖を人々が自由に手に入れられるようになったのも同様です。
 東北地方など多くの人達が貧しくてアワ、ヒエ、キビ、ムギなどの雑穀を食べており、白米や精白小麦は高嶺の花だったのです。
 御餅はお祝いの時の食べ物でした。
 つまりは白米、精白した小麦がふんだんに食べられるようになり、砂糖を自由に使えるようになった食事やおやつを食べられるようになったのは日本列島が経済成長をした1970年以後だと言うことです。
 つまりは、白米、精白小麦、砂糖が自由に手に入り、多くの人達が食べられるようになったのはこの30~40年間だとなります。
 それに伴って、日本列島でも肥満、糖尿病などの増加が始まったのです。
 それまでは肥満や飽食より空腹や飢餓が切実な問題でした。
 栄養失調が大きな問題だったのです。
 日本人の食生活は主たるカロリー成分の白米、精白小麦、砂糖が肥満のみならず、今や内臓脂肪蓄積の主たる原因となり動脈硬化や糖尿病を誘発する危険が増しています。
 近年は、世界中で高所得者より低所得者層の食事では糖質依存が高いために糖尿病が多いのです。
 糖質の危険性を以後取り上げます。

Dr.ビュート流の健康ライフ ー自分流のライフベネフィットー
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