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ぐっすり眠れる快眠法のすべて

一般社団法人 日本快眠協会 理事長
日本心身医学会学会員/睡眠学会学会員
今枝 昌子

質の良い睡眠をとる為に気をつけたい サーカディアンリズムとは?

サーカディアンリズム(概日リズム)という言葉を、お聞きになった事はありますか?
朝起きて、夜眠るという一定のサイクルを規則正しく繰り返す生活のリズムのことです。
人は皆、生活のリズムを持っています。
朝起きて、夜に眠る・・一見、簡単なことでつい無頓着になってしまいがちですが、
今一度、見直してみませんか?

このサーカディアンリズム(概日リズム)は、実は体温やホルモン分泌などにも関わっています。
リズム良く過ごすことが生きていくことの基本でもあります。
ご参考にしていただければ嬉しいです。
私たちが過ごしている地球時間は24時間、そして体内時間は25時間あります。
この1時間の時差を修正してくれるのが、『朝、光に当たる』ということです。
朝、日に当たることによって 全身が目覚め、各器官も調整されます。

外に出られない場合は、まずカーテンを開け広げて、朝日をしっかりと部屋に取り込みましょう。通勤中もなるべく明るい道を選び、休日など余裕があれば散歩をしながら、不規則な生活の調整をしましょう。

<<流れ>>

 朝、目が覚める
  ↓
 松果体からメラトニン(眠りのホルモン)
  ↓
 体内時計を調整
  ↓
 15~6時間後に眠りに誘われます

1. 食事

朝ご飯も大切です。
朝ごはんをしっかりとよく噛んで摂る事で、脳に刺激を与え、何度も噛むことで心を安定させる『セロトニン』を増やしてくれます。
脳のエネルギー源である炭水化物、脳を正常に働かせ、心の安定をはかるビタミンB群をしっかりと摂ること。
その中でも、ビタミンB12は、脳と関係が深い栄養素で、脳や神経の健康を助ける働きを持っています。
また、睡眠ホルモンと呼ばれるメラトニンの生成と吸収を助け、睡眠とも深い関係のある栄養素です。
肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品に多く含まれます。
脳と神経の修復には、ビタミンB12が不可欠といわれます。

【必要摂取量 例】
 しじみ ...5g
 アサリ ...6g
 レバー(牛)...7g

などを目安にお摂り頂けるとよいでしょう。

2. 運動

脳疲労は、ストレスなどにより考えすぎて、○○したい・・というような欲求を抑えてしまうために起きてしまう事もあるようです。
天気の良い日には、外に出て何にも考えず、身体を動かす事で気分転換にもなり、脳の披露を軽減するといわれています。
単純な動き 例えば ジョギング・ウォーキング等がいいですね。

3. 寝具

この時期は、雨が多い事もあり湿度が特に気になる季節です。

寝具内の湿度が50%を超えると不快感が出てきます。
湿気を逃して、汗を吸い取る素材を選ぶ事が大切です。

それは、ズバリ麻・絹だけです。
どちらも接触冷感を持つ天然素材で、絹は抗菌効果があるため雑菌が繁殖しやすいこの時期には最適です。

タオルケットで寝苦しいと思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、パジャマとの素材的な相性も関係します。
例えば、マイヤー素材のタオルケットにパイルのパジャマですとまとわりついて寝苦しくなります。
ガーゼ素材などの軽いものをお選びになると良いでしょう。

今回も最後までお読み戴きましてありがとうございました。 皆様が ぐっすり眠れますように・・。 心から願っております。


快眠セラピープラスドゥース代表  スリープケアマスター
栄中日文化センター講師
心療内科講師
ナードアロマアドバイザー
リフレクソロジスト
日本心身医学会学会員
ホームページアドレス  http://www.yoi-nemuri.com(よいねむりどっとこむ)


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