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ぐっすり眠れる快眠法のすべて

一般社団法人 日本快眠協会 理事長
日本心身医学会学会員/睡眠学会学会員
今枝 昌子

~冬前に準備のこの季節、快眠のためには・・その2~

11月に入り、急に冷え込み始め、
街では、朝夕の寒さに備えてしっかりとした厚手のコートを着込む姿も見え始めました。
皆様はいかがお過ごしでしょうか。風邪などひかれていませんか?

さて、

教育委員会、行政様などで
眠れる身体作りの講座をさせて戴いておりますが
最近、益々皆様の睡眠に対する興味が上がっていることを現場で感じます。

中でも、

ご年配の方の対象講座ですと
心配事としてよく聞かれる事が、
布団に入ってから寝付くまで時間がかかる。
思った時間より朝早めに起きてしまう・・
また、夜中の必ず決まった時間・・1時や2時にトイレで起きてしまう。

などというお声です。

この様なとき、ついつい早く寝なくては・・と、焦ってしまいがちです。
年齢を重ねていくうちの生理現象として、眠りが浅くなることは否めませんが
そんな時、ちょっと足先に触れてみてください。
もしかして、指先が冷たくなっていませんか?


夜中に目を覚ます方に伺うと、身体が冷えている方ばかりでした。
また、逆に熱くなっていませんか?
冷たすぎたり、熱すぎたりは自律神経の乱れから来ていることがあります。
自律神経の乱れを整えることによって
ぐっすり快眠を目指しましょう。


さて、今月はストレッチ・足裏情報のお話をお伝えしたいと思っております。


体の温め方は、色々とお伝えしてきましたが
足浴は、されたことありますか?

きっと、いいのでしょうね・・と思いながら、つい面倒でされていない方が多いのです(笑)
もし、押入れに以前買ったフットバスなどが眠っているようでしたら
是非、出してきて使ってください。

足浴は、気持ちよいだけでなく、心と体をほっこりと元気にしてくれます。

さて、今回は道具などなにも使わなくてもいい、温める方法をお伝えしたいと思っています。


<ストレッチ>

効率的に温めるという事を意識したとき、
まずは、基礎体力を上げることが重要です。
特に、下半身の筋肉を使う事が有効的に熱量を上げてくれます。
その中でも簡単に効率的に温める方法を3つお伝えします。


1.ウォーキング

下半身を動かすことで一番簡単なことはやはり、ウォーキングです。

歩くことが、やはり基本です。
下半身の運動をしっかりすることによって、肥満や糖尿病、高血圧など生活習慣病などの予防になることもありますが、何より一番はストレスの解消となることでしょうか。
ストレスの解消とともに、体温の40%以上は、筋肉から作られ、その筋肉を効率的に動かして体を温めることによって、元気が出て来てこころの病にもとても良いのです。
現在、心療内科でうつ病などにかかった際にまず
『歩きましょうか。』ということを言われることがあります。
もちろん、その方の状態にもよりますが、
歩けるような状態であれば、運動を進めるお医者様は多いと思います。

実行する時間は、眠る3時間前くらいがいいでしょう。
歩く時間は、
30分ほど。最初は、出来ることから始めるといいですね。
気持ちよく歩けるようになったら、楽しみながら出来ます。


2.スクワット

女優の森光子さんがあの年齢で毎日実践されていると聞いたときは、驚きましたが、やはり 舞台女優の方は下半身・足腰が大切です。
舞台女優の方に限らず、上半身が元気でも下半身が不自由ですと、思い通りに動けなくて本当に辛いですね。
反対に下半身が元気ですと、90歳でも、舞台ですばらしい身体を使った演技可能だということです。私たちに大きな希望を与えてくれます。

スクワットは、下半身を鍛える代表的な運動です。
簡単ですので、是非実践してみてください。

☆実践☆

しっかりしゃがむことがポイントです

(1) まず、肩幅ほどに、足を広げて立ちます。
(2) 背筋をしゃんと伸ばして、ゆっくりしゃがみます。
(3) しゃがむ時に、足を外側に広げながら、ひざが直角に曲がるまでがポイントです。
(4) 呼吸は、しゃがむ時に吐く、立ち上がる時に吸うです。
(5) 回数 5回×5セットから始めてみましょう。

3.かかと上げ下げ=カーフレイズ

こちらは、スクワットよりかなり簡単なストレッチです。

スクワットは正しい姿勢がわかりにくいから・・という方には、とても向いています。
私も、こちらのストレッチはよく行っています。

☆実践☆

(1) 足を肩幅に開いてたちます。
(2) 両足のかかとを一緒に挙げます。(つま先でしっかり立ってください)
(3) かかとを一緒に下ろします。

これだけです。
回数は、先ほどのスクワットと同じように、5回×5セットくらいから始めるといいかと思います。
とても簡単ですが、
まず足先に行った血を心臓に戻してくれ、血流をよくするふくらはぎの筋肉を鍛え、足首をシャープにしてくれますので、むくみ防止にもなります。

これらの下半身の筋肉を強化することによって、熱エネルギーが起こりやすくなり、
ダイエットにも効果的です。

ぐっすり眠れてダイエット効果ありです!是非、お試しくださいませ。


☆快眠のための足裏チェック法☆

さて、皆様はご自分の足裏をじっくり見たことがありますか?

足裏は、私たちの身体の信号を送ってくれている大切な器官ですが、

簡単に足裏の状態がわかる方法をお伝えします。


<足の色>

足裏の色なんて、何かあるのかしら?
と言われますが、大変面白いことに、私たちの顔色が赤くなったり、白くなったりするように、その時々に足裏の色も変わってきます。

例えば、

今月は、足裏の色が赤い場合のお話をさせて頂きます。

赤いときは、
エネルギーが過剰な状態かもしれません。
怒っていたり、イライラして興奮した状態ですと、このような状態になることがあります。
私は、これまで12000本以上の足を拝見してまいりましたが、
まだセラピストになったばかりの頃、
施用のイスにドスンと、無言で座られ、所作を拝見していると何かに怒りを溜めている状態の男性がいらっしゃいました。

その方は、施術が始まり、最初目を閉じるのですが、眉と眉の間に深いしわを刻まれていて大きなため息も聞こえます。
そんな方は初めてでしたので、恐々触らせていただくと、
足にとても力が入っていて、足裏が真っ赤でした。
これは、冷えているよりいいのかしらと思いながら、施術を進めていきました。


約、40分のコースでしたが、
終了後には、足裏の堅さも取れて、ふんわり柔らかな足になりました。
足色も、とてもきれいなピンク色に変わっていました。

『終了いたしました。ありがとうございます。』
と、お伝えすると、

なんと満面の笑みで『ありがとう!』と、元気よく仰ってくださりお帰りになりました。

とても、驚きましたが、足裏をココロは繋がっているのだと感じた初めての出来事でした。

そんなことがあってから、早10年になりますが、
足裏からの情報は、本当にいつも新鮮で面白いことばかりです。

皆様も、是非、ご自分やご家族の足裏チェックしてみてください。
きっと、面白い情報が沢山隠れていますよ。

例えば、お子さんが勉強している!といったとき、親指に触れてみてください。
一生懸命勉強していたかどうか、判ります。

堅くなっていたら、ちゃんと勉強していたりします。
ゆるゆるだったら、お母さまのお見立てどおり、勉強をちょっとさぼっていたかもしれません(笑)
もし、赤かったら 学校で何かあったのかもしれませんね。
そっと、触りながら聴いてあげると、触ってもらえた安心感で、ココロに詰まったものを出してくれるかもしれません。

赤いとき=ゆったり触れます。しっかりより、優しく触れることがこつです。
怒りがふうっと消えていきます。
そんな足裏情報を見ながら、寒くなるこの時期から体温チェックや、快眠運動に取り掛かり快眠できる身体を作ってまいりましょう。


質の良い睡眠への関心は、心と身体の健康に繋がります。

睡眠を気遣うことによって、
生活習慣病の予防ともつながります。

ご自身と、ご家族の健康のために
どうぞ、お役立て戴けますと嬉しいです。


今回も最後までお読み戴きまして本当にありがとうございました。
皆様が ぐっすり眠れますように・・。


快眠セラピープラスドゥース代表  スリープケアマスター
栄中日文化センター講師
心療内科講師
ナードアロマアドバイザー
リフレクソロジスト
日本心身医学会学会員
ホームページアドレス  http://www.yoi-nemuri.com(よいねむりどっとこむ)


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