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ぐっすり眠れる快眠法のすべて

一般社団法人 日本快眠協会 理事長
日本心身医学会学会員/睡眠学会学会員
今枝 昌子

免疫力をアップさせて、快眠力をつけましょう!

2月に入り、 梅の頼りが聞かれるころとなりました。
寒さも、緩くなったり厳しく感じたりを繰り返しながら
春を迎えるのでしょうね。

本格的なシーズンになったインフルエンザは意外に影を潜め
花粉が・・といわれる方が増えてまいりました。

花粉症で鼻がつまり、ぐっすり眠れないという方がよくご来店されます。
皆様は、大丈夫でしょうか?
アロマテラピーの対処法といたしましては、精油を使いマスクにつけてすっきりされる方法があります。
ちなみに、私のサロンや講座ではペパーミント・ティートリー・レモンの3種類の組み合わせが人気です。運転中のくしゃみも危険ですよね、宜しければお試しくださいませ。


さて前回は、自律神経のお話をさせていただくお約束をいたしました。
自律神経は、私たちの身体を支配する神経です。
簡単に言いますと、
本人の意思とは無関係に内臓や血流を動かしている神経です。

私たちを守っている免疫力という病気を治す私たちが本来持っている力も自律神経によってコントロールされています。 今回は、快眠につながる大切なポイント。免疫力アップのコツお伝えいたします。

1. 免疫力とは
『免疫力』とは、身体に害を与える細菌やウイルスの侵入を防ぐ働きのことです。

最近、講座などで受講生の方々から良くお聞きするのは
なんとなく、身体がだるいのです・・という言葉。

病院に行くほどではないのだけれど、なんとなく、肩こり、頭痛、しびれ、イライラ、不眠、食欲不振、便秘などの症状があるという方は、とても増えてきているように感じます。身体の調子が悪いとついついこころも調子が悪くなります・・。
この不定愁訴という現代病のひとつは、概日リズムに乗って生活していた時代には無かった病気といわれていますが、このような困った症状や気力も、免疫力を上げることで、是非解消してまいりましょう。

このような症状はないですか??

<免疫力の低い人> 疲れやすい、風邪を引きやすい、口内炎になりやすい、怪我が治りにくい、 冷えている、無気力

<免疫力が高い>  体力がある、肌トラブルが無い、風邪を引きにくい、おなかの調子が良い、けがが早く治る

皆様の生活習慣のチェックをしてみましょう

□ストレスをかかえている
□運動する機会が少ない
□生活リズムが不規則
□食物繊維が不足している
□笑うことが少ない
□睡眠不足が続いている
□冷えている
いつも便秘がち

いかがでしたか?3つ以上当てはまると要注意です。生活習慣の見直しも併せて改善を図ってまいりましょう。

2. 自律神経

次は自律神経のお話をいたしましょう。

自律神経を判りやすく説明しますと、私たちの身体の中に大きな振り子があり、
一日掛けておおきくゆっくり一回振ります。

朝起きて、交感神経のバリバリお仕事神経が大きく振り出します。
一番大きく振った状態の上に行くときは時間にして午後の1時から2時くらいでしょうか。
そこから、今度はゆっくり下りていき、逆方向に振り始めます。
夜に向かって副交感神経が優位になるのです。
この副交感神経が最高に高い位置にあるとき、ベッドに入って眠る瞬間になります。

交感神経は昼間バリバリ働くための神経、副交感神経は夜ゆったり眠るための神経です。
この振り子が毎日バランスよく振れていればなんの問題もありません。

何か、ショックな出来事が起きると眠れなくなるのは、ストレスによって身体がバリバリモード(ファイティングポースをとっている状態)になったまま、抜けられないからです。
先ほどお話したように、眠るためには、ゆるゆるモードに変換しなければなりません。
※ 健康な時は、普通に徐々にゆるゆるモードスイッチが入ります。

長期にわたるストレスや、常にエンジンがかかりっぱなしの状態が続くと、慢性的な緊張は血液を悪化させ、免疫力も低下させます。

3. 自律神経コントロール法

コントロールする方法はいろいろありますが、今回はつめもみ療法という方法をお伝えさせて戴きます。
医療の現場でも使われている方法ですが、
なんといっても簡単で、外でも出来ることがとても使える点でもあります。

基本のもみ方
つめの生え際の両角を、反対側の親指と人差し指で、両側からはさみ、「痛いけど気持ちいい」と、感じる程度に押しもみします。
両手の親指、人差し指、中指、小指を、それぞれ10秒ずつ刺激しましょう。

症状別つめもみ

基本は10秒ですが、積極的に治したい症状や病気をかかえている人は対応する指だけは20秒かけて、丁寧に刺激していくとよいでしょう。
いつ行っても構いません。疲れたと感じる度に行えば、心身リフレッシュして元気が出ます。特にバランスを積極的に整えるためにお勧めなのが、朝の起床後と夜眠る前の1日2回がお勧めです。朝のつめもみには、心身をシャッキっとさせ、夜のつめもみには心身をリラックスさせて質の良い眠りを誘います。「夜は朝より刺激を弱く」がポイントです。

私自身は、心療内科におりましたときにこの療法に出会い、講座や大勢の方の前でお話させていただくときに使っています。
本当に、頼りになる療法です。とても緊張するタイプなのですが、この方法に出会ってから、緊張が一気に解け楽しんでお話が出来るようになりました。
緊張するようには見えないと仰っていただくことが多いのですが、本当にこの方法のお陰です。
是非、お試しくださいませ。
※この方法は、新潟大学教授の安保戸徹先生、福田稔先生などが開発された新しい免疫療法として、医療の現場でも使われている方法です。

『気づき・・』
この言葉の重さは、心療内科に在籍しておりましたとき、色々な意味でも本当に痛感させられた言葉でした。
まず、自分で自分の状態に気づくこと。気づいていなければ治療は始めることが出来ないのです。
そして、うつ病などの病気になるとき、自分の身体やこころの限界点を知っていないことがとても多いということ。気づき・・是非もっともっとご自身のこと知っていてください。自身の身体は自身で守るしかないのです。

今回も最後までお読み戴きまして本当にありがとうございました。

皆様が ぐっすり眠れますように・・。心から願っております。


快眠セラピープラスドゥース代表  スリープケアマスター
栄中日文化センター講師
心療内科講師
ナードアロマアドバイザー
リフレクソロジスト
日本心身医学会学会員
ホームページアドレス  http://www.yoi-nemuri.com(よいねむりどっとこむ)


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