愛知県共済

インターネット公開文化講座

文化講座

インターネット公開文化講座

ぐっすり眠れる快眠法のすべて

一般社団法人 日本快眠協会 理事長
日本心身医学会学会員/睡眠学会学会員
今枝 昌子

夏休み本番!~この機会に見直しませんか?子どもの睡眠について~



梅雨も明け、いよいよ夏本番となって参りました。
皆様、寝苦しい夜いかがお過ごしでしょうか?

先回は、
主婦の方向けの快眠法をお伝えさえていただきましたが
最近実は、
子どもの睡眠が昔とかなり変わってきて、
注意が必要と思っています。

先日も、睡眠学会に参加させていただきました際に、
ドクターや臨床心理士の先生方の発表を拝聴させていただきました。

その中でも、むずむず脚症候群(又いつかの回にお伝えさせていただきます)や、
子どもの睡眠についてのセミナーが多数発表されていました。

私自身も、教育委員会関係の講演会などでお話をさせていただくことがありますが、子どもの睡眠についての内容は皆さん真剣に耳を傾けてくださいます。

今、子どもの睡眠の現状がどうなっているのか、睡眠学会の発表を元にお伝えしたいと思います。

1. 子どもの睡眠の現状

お子様をもつ皆様は、既にお気づきかと思いますが、
最近、子どもの寝付く時間が全体的に遅くなったと感じているはずです。

皆様のご家庭では、いかがでしょうか?

案外、低学年でも
9時から始まる映画を大人と一緒に観ていたり、10時過ぎに眠るお子さんが多いのではないでしょうか。

働くママ向けの講座や教育委員会様主催の講演会でお話させていただく機会が増えてきましたのもそういった背景があるのだと思います。

私たちが、子どもの頃は、9時は大人の時間でした。
9時には眠れるように、
6時ごろには食事を摂り、お風呂に入り、8時ごろにはパジャマを着ていたように思います。
その頃と比べますと、食事も遅い時間になってきている家庭が増えてきているということでした。

その背景には、
先ほどの、夫婦共働きの家庭が増えてきていることがひとつの原因になっていることが考えられるそうです。

(1)乳児の睡眠

まず、 乳児の睡眠について
東京の23区0歳~5歳児をもたれるお母様にアンケート調査をとったところ、
どの年齢も寝付く時間がアメリカより約1時間遅いという結果が出たそうです。
(東京医科大学 財団法人神経研究所睡眠学センター 発表)
要因は、
母親の帰宅時間が遅いことで夕食が遅れ、子どもの眠る時間が遅れるということです。

これは、東京の調査ですが、地域性はあまりなく全国的に同じよう名結果が出たそうです。
これについての問題は、子どもの注意力散漫・集中力の低下・攻撃性・不安感
を、持ちやすいということです。

ついつい、どうしても
仕事があるため、時間的余裕が持てないこともあると思います。

でも、お子様がイライラしていることが気になる場合は、もしかしたら
睡眠時間が少し足らないのかもしれません。
慢性的になる前に、見直すことが出来るといいですね。

(2)思春期の睡眠

思春期の睡眠時間については、
睡眠疫学調査(2000~2010)によりますと、
6時間以下の睡眠の子どもは、
睡眠について不満足と感じ、学校が楽しくない・興味や楽しみが持てない・落ち込みを感じやすいという、メンタルヘルスの問題を抱えやすいという結果が出たそうです。
要因は、夕寝にあるといわれます。
部活動などで疲れきり、帰ってきたら
すぐに寝てしまっていませんか?
あまりに疲れている姿を見ると、かわいそうでつい、起こすのを躊躇しますが、
夕寝の時間が長いと、夜の睡眠に影響を及ぼします。
なるべく、時間を決めて長くなさせないようにすることも、
睡眠の質を上げるコツかと思います。

特に女子が全体的に寝付く時間が遅かったようです。

皆様のお子様は、いかがでしょうか?
私自身も、働く母ですから、改めてとても勉強になりました。

当たり前のことですが、
食事の時間が大変重要なのだと感じました。
食事は早ければ、寝つきの時間も自然と早くできるわけです。

メンタルの面で、中学生・高校生になりますと
大人顔負けの難しい人間関係が出て参りまして、
それも
親の知らないところで起きます。
その様なことが起こっても、強い子どもになるには、
睡眠を重要に考えること。
睡眠の大切さを、親やお子様にしっかり伝えていくべきなのだと感じました。
要因のひとつに
親が働いていることと前述いたしましたが、
もうひとつ、ドクターが仰っていたことに
親が睡眠に対して知識が無さ過ぎると仰っていました。

睡眠に対する知識。
知っていると知らないでは大違いです。
知っていることで、子どもに気にかけることが変わってきます。

是非、睡眠に対する知識を増やし
子どもをも守って戴きたいと思います。

睡眠に対する正しい知識、あなたはどの位ご存知ですか?
是非、
この夏休みをきっかけに
お母様やご家族でも、意識を変えていただくことが出来ましたら
とても嬉しく思います。

今回も最後までお読み戴きまして本当にありがとうございました。

皆様がぐっすり眠れますように・・。心から願っております。


快眠セラピープラスドゥース代表  スリープケアマスター
栄中日文化センター講師
心療内科講師
ナードアロマアドバイザー
リフレクソロジスト
日本心身医学会学会員
ホームページアドレス  http://www.yoi-nemuri.com(よいねむりどっとこむ)


ぐっすり眠れる快眠法のすべて
このページの一番上へ