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ぐっすり眠れる快眠法のすべて

一般社団法人 日本快眠協会 理事長
日本心身医学会学会員/睡眠学会学会員
今枝 昌子

~睡眠の秋・・1年の睡眠の調整を致しましょう~

秋といえば、スポーツの秋、食欲の秋、読書の秋などといいますが
睡眠にとっても四季のなかで最も快適に眠れる季節です。

『秋の夜長』・・いいですね。時間もゆったりと流れそうです。
百人一首でもおなじみの
『あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の 長々し夜を ひとりかも眠む』
という柿本人麻呂の句があります。

意味は、
秋の夜は長くて、つい時間を持て余してしまう。
つい考えるのは、あなたのこと。
いったいあなたは今ごろ何を考えているのでしょう。
夜は長く、いつまでも明けない・・今夜もひとり寂しく眠るのだろうか。
ということだそうです。

この様な句を読めるほど、長い秋も風流に感じて過ごすことができればいいのですが、やはり眠れない方にとってはただ長く辛く感じてしまう夜になってしまうことがあります。

からだには季節変動というものがあり、
特に夏に睡眠が充分に取れていなかった方々は、乱れた睡眠習慣を改善するチャンスでもあります。
是非、この季節に質の良い睡眠を取り戻し、旅行や仕事にも全力投球出来るからだづくりを致しましょう。
素晴らしい秋を満喫していただけます様に、ぐっすり眠れる情報を贈らせていただきます。


1)運動

秋・・今年は残暑が厳しいと天気予報で聞いた気がしますが、どうなのでしょう。
出来れば、緩やかに涼しくなってほしいですね。

また、暑さの為に休憩していた散歩やウォーキングなどもそろそろ始めたいですね。
運動の目安は、1日30分~60分、有酸素を意識したウォーキングなどがオススメです。

今の疲れがどの様な疲れかをチェックして頂き、精神的な疲労と肉体的な疲労に分けて対処をしてみてください。

この2つの休息の取り方は違うといわれます。

精神的な疲れは、少しからだを動かすことですが、肉体的な疲れはとにかく休むことです。

どうも、休んでもからだが休まらないな・・と感じたら、精神的にも疲れがたまっているかも知れません。
そんな時には、思い切ってハイキングなどもオススメです。
是非、秋の山々に出かけてからだ中で秋を感じてみてください。
森林療法というものがありますが、私もとても興味があります。
ヨーロッパでは
森林など自然を生かした保養地が沢山あり、専門の医師・療法士の指導の下で質の高いケアが国レベルで行われているそうです。保険も使えるとは凄いですね。

森林に入り、森の力を借りて癒されることですが、難しいことではなく
ただ道を歩いたり、其々が自分の心地よい方法で森を楽しむということが、健康なこころとからだを作るということです。

日本では、1999年にまだ発足したばかりですが、北海道や、長野県など各地で其々の森を生かしたコースやプログラムが楽しめるそうです。

ぜひ、皆様もチェックしてみてください。


2)食事

からだも夏の間は恒常性の働きで冷えますし、食事も夏野菜や、冷たいアイスクリームや冷えた飲み物などを口にする機会が多くなります。

睡眠のコツは、(1)こころ (2)からだ (3)環境を整えることですが、
冷えたからだを温めて、快眠に誘いやすくすることもポイントです。
そろそろ、温まるスープやゆったりお鍋もいいですね。


◎ トリプトファンたっぷりのほっこり カレースープ ◎

◆材料

薄切り豚もも肉 ...150g
ゆでた大豆 ...120g
スライスしたたまねぎ ...1/2
ニンジン ...1/2本
にんにく ...ひと片
しょうが ...ひと片

◆作り方

1. 熱する前のフライパンに、サラダ油とにんにくのスライス・しょうがをのせ、火をつけて油に香りを移します。
2. 薄切りにしたたまねぎを入れ、よく炒めます。
3. 水3カップを注ぎ、カレー粉も入れます。
4. 煮立ったらニンジンやお好きな野菜・大豆・豚肉を入れて、再び煮込みます。
5. アクを取りながら、20分ほど煮込んだらこしょう・牛乳などで味を調え出来上がりです。

※根菜類はからだを温めます。
※大豆・牛乳・豚肉には、トリプトファンが含まれています。


3)寝具

気温の変化がまだまだある季節です。
このような季節の寝具には
適度な保湿が必要です。

残暑などの影響で、汗をかく日もあります。
不快のもととなるムレを防ぐ為には吸水性と保湿性に優れていることがチェックポイントになります。

真綿という素材は吸水性が実は綿の1.5倍です!

若い方には、あまりなじみが無いかもしれませんが、かいこの繭から取れ、シルクの糸に出来ないものを伸ばして作ったものです。
真綿は、動物性のものです。私たちと同じ動物性ということで肌へのなじみも良いかもしれません。
綿との違いをよく聞かれますが、
綿は白いワタの種子から採れる植物です。

真綿は、パイのように何層にも重ねて作られていますので
空気をたっぷり含んでいます。
また、シルク独特の軽さと滑らかさがからだのラインに優しくフィットしてくれます。

この素材の性質が、この時期の明け方の冷えからからだを温かく守ってくれるのです。


今回も最後までお読みいただきまして本当にありがとうございました。

皆様が ぐっすり眠れますように・・。心から願っております。


快眠セラピープラスドゥース代表  スリープケアマスター
栄中日文化センター講師
心療内科講師
ナードアロマアドバイザー
リフレクソロジスト
日本心身医学会学会員
ホームページアドレス  http://www.yoi-nemuri.com(よいねむりどっとこむ)


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