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アロマテラピー(芳香療法)基本のレシピ

一般社団法人アロマハンドトリートメント協会代表理事
木之下 恵美 Megumi kinoshita

12月 クレイをつかう

12月は、クレイをアロマテラピーのケアに取り入れてみたいと思います。クレイとはいったいなにか、アロマテラピーでも使いやすいものなのかを学んでみましょう。

ここで使用するクレイとは地球上の粘土質の部分を示します。
火山灰が堆積した堆積岩の一部が風化し、ミネラル分を多く含むクレイとなります。
この地上から露出していない深部の岩盤のように固まった粘度質の層を掘り起こして使用します。その組成は、地球上のどこから採掘されたものかで異なります。
火山活動や地殻変動、気候変動など様々な地球の活動によって、自然の深い部分から採掘される天然鉱物、これがクレイです。
地殻変動、気候変動など様々な地球の活動によって、自然の深い部分から採掘される天然鉱物、これがクレイです。


クレイの成分

クレイは、採掘場所によって異なるため一定の基準で分類することは困難です。鉱物学上の分類によって異なる性質の判断基準となります。
ただし精油と同様、天然素材のクレイは、微量な成分とともにエネルギーのようなものも持つといわれ、現代の人類には未解明の部分も少なからずあります。
クレイの分子構造を鉱物学の定義においてみてみると、カオリナイト、イライト、スメクタイト、クロ―ライト、バーミキュライトなどの構造分類が可能です。
特に、カオリナイト、イライト、スメクタイトの3種類の鉱物がクレイの主要な鉱物成分です。
また、これらクレイの3つの主要な鉱物は、カオリナイト<イライト<スメクタイトの順に吸着力が高くなります。これは、カオリナイトが2層構造、イライトの5層構造、スメクタイト5層×2の構造によります。
また、クレイはこの層構造により、水や老廃物、不純物やプラスイオンを帯びた環境の不の因子などを取り込むことに長けています。これは、クレイの構造上、マイナスイオンを多く帯びているためです。
岩石の分子構造は、これらのクレイの構造とは異なり、縦横につながっているため、固く水の入る余地もありません。


金属と鉱物

人工ではない天然のもの
美容や健康のために使用されるためにふさわしい天然のクレイの中に含まれる主要なミネラルは、ケイ素(シリカ)、酸化アルミニウム(アルミナ)、酸化カルシウム、酸化鉄、酸化カリウム、酸化マグネシウム、酸化ナトリウム、酸化チタンなどです。また、微量ミネラルとして、ジルコニウム、バナジウム、バリウム、クロム、ストロンチウム,亜鉛などがあります。また、それ以外にも現代では解明されていない成分があります。要するに、天然クレイも精油と同様、同じものを作ることができないということです。
また、天然成分系香料が天然精油由来のものがあるように、鉄やアルミニウム、銅、金なども天然鉱物を由来とします。たとえば、酸化アルミニウムは、アルミナと呼ばれ安定した物質ですが、工業科学の力によってアルミニウムのみに分離し、これを用います。このアルミニウムと酸化アルミニウムは、天然成分由来の香料と精油のような関係です。
また、天然精油のすべてが安全ではないように、天然鉱物もそうではありません。ヒ素などの人体に多大な害を及ぼすものもありますので、鉱物の特性を見極めることが大切になります。


ピンクハーバルバス~
疲労回復効果と解毒作用、ホルモンバランス効果がある
リッチなバスソルトをつくりましょう。

死海の塩 ...30g
レッドクレイ ...5g

ローズケンティフォリア(ハーブ) ...5g
ゼラニウム(精油) ...3滴
イランイラン(精油) ...1滴
スイートマジョラム(精油) ...1滴


使用したクレイ

レッドクレイ ケイ素を約58%、酸化アルミニウムを18%、酸化カルシウム、酸化鉄、 酸化カリウムなど各種ミネラルをバランスよく含有しています。粒子は細かく、鉄分が豊富で、身体の再生 作用があり、脱力感や疲労感の症状を改善します。鉱物学での分析はカオリナイトとイライト(マイカ)、クローライトです。

環境省認可法人(社)日本アロマ環境協会インストラクター
初穂香房主宰
Lavozouアロマテラピー講師
栄中日文化センター講師
1995年よりアロマテラピー講師として活動
ホームページアドレス  http://www.lavozou.com/index.html


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