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ハーブで快適な生活を

栄中日文化センター元講師
冨田 真由美
(2011年7月執筆終了)

栽培・株の手入れと管理

お天気も暖かい日が続きハーブも元気に生長している時期です。
「日当たりと水さえあれば元気に育つ」とつい考えがちですが、この時期は手入れとこれからやってくる梅雨、暑い夏に向けて管理をしなくてはいけません。
でもぜんぜん難しく考える必要はありません。今回ご紹介するポイントをふまえて、ハーブを元気に育てましょう。

摘芯と剪定

ハーブはある程度育ったら芽の先を摘み取り、わき芽を出させます。このことを・・・摘芯といいます。
摘心をしたハーブは葉や枝がこんもりと茂り、収穫する量も増えたり、収穫する期間も長く楽しめます。
切り取った枝は、挿し木(さし芽)にしてさらに増やすのもまた楽しいものです。

《 摘芯の仕方 》
摘み取るときは10cmほど生長した先端を切ります。


セージの摘芯

ローズマリーの摘芯


さし芽・挿し木


ローズマリーの挿し木
一晩水につけます

赤玉土にローズマリーを2センチほどさし、3週間はひっぱらないでおく。ひっぱって感触(グラグラしない)があれば鉢に移してもOKです。


摘蕾てきらい

ハーブは花が咲いてしまうと老化が早まるので、それを防ぐためにする作業が、つぼみを切り取る摘蕾てきらいです。

《 摘蕾の仕方 》
つぼみが出てきたら、もったいないと思わず切り取ります。


ラべンダ―の摘蕾


特に摘芯・摘蕾が必要なハーブ

ローズマリー・セージ・レモンバーム・ミント・バジル・ラベンダー・スィートマジョラム・オレガノ

ローズマリーやセージなどの中に古くなって木や枝が木質化した場合、今年の若い枝やつぼみだけを摘み取るようにします。

摘芯・摘蕾をしたものはりつぱな収穫ですので、ぜひハーブティー、ハーバルバス、食べられるハーブはサラダにして楽しんでみてください。


梅雨時の管理

多くのハーブは地中海沿岸、ヨーロッパで育っています。夏は乾燥していて涼しく、冬は比較的あたたかく、日本との気候とはだいぶ違いがあります。 日本の梅雨時は、日の当たる期間が短く、蒸れたりします。ハーブはこの蒸れが苦手です。どんなに丈夫なハーブでも害虫が発生し株が弱って、枯れてしまう事 があるので気をつけましょう。

早めに切り戻しをして、風通しをよくすること。思い切って切ってしまうこともハーブを育てる上では大事なことなのです。

切り戻すときは株の高さの3分の2を残して切ります。

梅雨から夏にかけてはハーブの香りの成分が最も多く、収穫するにはいちばんよい時期です。いろいろな用途でハーブを活用してみてください。


暑さや蒸れに弱いハーブ

セージ・タイム・スィートマジョラム・カモミールなど。


実の付いたワイルドストロべリー

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