愛知県共済

インターネット公開文化講座

文化講座

インターネット公開文化講座

季節のフラワーアレンジメント

栄中日文化センター講師
グリーン ローズ主宰
フラワーデザイナー フラワーフォトグラファー 松浦 奈美子

和 ブーケ (Ⅱ-2)

和 ブーケ (Ⅱ-1)

和型ブーケ Ⅱ の作り方

作り方

(1)花材の下準備をする

【6】バラの開花処理を行います。

バラを開花するには、まず、花びらを保護している「がく」をカットします。
そして一旦、花びらをほとんどはずして、またグルーで芯につけていきます。

  1. バラを下に向けて「がく」を花型の下部にあたる部分(曲がり角辺り)でカットします。
    *「がく」を無理矢理、根元からとらないこと、花びらが一気にバラバラと取れてしまうことがあります。
    *バラを下に向けてカットするのは、「がく」に余分な力がかかってしまわないように、優しくカットできるからです。
  2. 「がく」は通常5つついております。全て上記の位置でカットします。
  3. 花びらを外側より順次とりはずしていきます。
  4. 花びらの取り外した順番がわかるように、4~5枚束ねておきます。
    中心の芯あたりの花びらが5~7枚くらいになるまで、花びらをとりはずします。
  5. 花びらの芯を残したとき、「がく」が大きく出すぎているため、真上から見て、花びらのふくらみと同じくらいの長さの位置で「がく」をカットします。
  6. 花びらが取れやすくなっていますので、「がく」と花びらの間をグルーでしっかりと埋めます。
  7. グルーが乾く前にハサミの先端と指で少し(無理のない程度に)花びらをひろげます。
  8. 4~5枚束ねた花びらの下部の辺りを少しカットします。(後に花びらをグルーで芯につけやすくするため)
  9. 中側(中心側)の花びらより順次、花びらでカットした部分のラインにグルーをつけて、芯につけていきます。

  10. 花びらをつけ終わったら、バラの裏に最初にカットした「がく」をグルーでつけ、完成!

【2】ブーケになるよう花を組んでいく

『粋』を表現するため、同じ種類のお花をある程度まとめた位置に配して、組んでいくとアレンジしやすいです。

  1. 支点を1点にして、ラウンド状にアレンジします。
    その際、お花の表面がぴったり同じ高さではなく、多少の高低をつけたほうが、まとまっていながらもより動きをだすことができます。
  2. 中心のお花を決め、その周りに三角形を描くように順次お花を配していくと、アレンジしやすいです。
    バラ、シンピジウム、マムを組んでいきます。
  3. ラウンド状に高低差を多少つけて、組んでいきます。
  4. アジサイはかためてアレンジし、少し離れたところにも少量アレンジします。
  5. お花を全てブーケに組んだら
  6. 一旦、手元(ハンドル部分)の支点のところをフローラルテープでまとめて止めます。
  7. その上からワイヤー#26または#24地巻きでしっかりと束ね、ねじり止めます。
  8. カラーを組みます。(高めにアレンジして主張します)
  9. 葉(モンステラ・トロピカルリーフ)を外側に大きく出し気味にして組みます。
  10. ベアグラスを、大きく流れるように動きをだして組みます。

【3】ハンドル部分の処理をする
  1. この時点で再度、支点を【2】6.7.と同様にまとめねじります。
  2. 支点に親指を置きブーケを持って、手首のあたりでステムをニッパでカットします。
  3. ハンドル部分をフローラルテープで巻きます。(一番下のワイヤーの切り口の部分も巻きます)
  4. ハンドル部分にリボンを巻き、ブーケの裏側を隠すようにリボンをあしらいます。
  5. 和ひも(ワイヤー入り)を形作り、しっかりと根元をワイヤーでしばります。
  6. 上記5.をしっかりと支点の位置につけ、アレンジします。
  7. 更に和ひも(ワイヤーなし)をところどころグルーで4.のリボンに接着して、巻いていきます。
  8. 完成

季節のフラワーアレンジメント
このページの一番上へ