愛知県共済

インターネット公開文化講座

文化講座

インターネット公開文化講座

信天翁喫茶ワールド

信天翁(アホウドリ)喫茶主
医学博士 山中 直樹(宗直)

信天翁喫茶で自活力を育む!!・・4

心のイケメンは自活力を下支え

喫茶・茶の湯が日常茶飯・行往坐臥の生活総合文化、つまり、衣食住、人との交流を含めた娯楽・遊興・社交、芸術、平和な生き方を学ぶ人間的で自然との絆を含めた生活を楽しむための文化なのです。
加えて、健康・栄養性と修行・儀礼性を内包しています。

ワビ、サビの喫茶・茶の湯文化は人が生きていく上での必要にして不可欠、最小限を求めて、余分、過剰なものを削ぎ落とす麁相(ソソウ)の心(正直で慎み深く、雅趣のある心)なのです。
麁相の心は閑雅(閑静で雅趣ある)の心を持って「心はイケメン」・「ぼろは着てても心は錦」に満ちた日常茶飯・行往坐臥を過ごすにあります。
今日、茶の湯の点前は形骸化、形式化した煩わしい日常生活とは懸離れた所作と思われがちですが、西洋的黄金分割の美に対して東洋的な陰陽曲天割(カネワリ)の美を求めているのです。
点前での茶道具配置と所作は十一のカネワリを基本としています。
カネワリは点前が美的用の配置と体にも優しい理に適った所作となっているのです(山中直樹著「信天翁喫茶 入門 益荒男が茶の道」Dr.BEAUT・ソフィーリッチ)。
健康的で美的な所作に日常生活の過ごし方の基本を求めた文化なのです。
現代社会では人間関係も含めて生活環境は目まぐるしい変転をしており、情報が飛び交う不安の時代となっています。
そうした混沌の時代に、心のイケメンによって、思わぬものに偶然の発見をする感受性、能力を発揮して幸運を招き寄せられるセレンディピティー(serendipity)が楽しめる心豊かな日常茶飯・行往坐臥となります。
つまり、心のイケメンは表に表れた過剰、余分なものに惑わされることはなく、既存の価値観に閉ざされることなく、セレンディピティーを高めることが出来るのです。

心のイケメンはワビ・サビの心たる麁相の心をキーとし、茶の湯の所作に東洋的な陰陽カネワリの美意識があってこそのセレンディピティーを育んで自活力の下支えとなります。

信天翁喫茶ワールド
このページの一番上へ