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インターネット公開文化講座

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茶の湯文化は日本のグローカル文化

信天翁(アホウドリ)喫茶主
医学博士 山中 直樹(宗直)

健康で文化的な日常茶飯の生活 11

自然との絆・・1

地球環境破壊の危機は、今や、ルールなきグローバルな金融資本主義による経済破綻とともに人類全体が危険となります。

地球環境破壊は増加が続く二酸化炭素の排出が危機的レベルになっており、核爆弾を用いた戦争による一瞬の破壊とともに全人類的な課題となっています。

破綻回避には人と人との心の絆と連帯感による信頼が不可欠となっていると思います。


茶の湯は食文化でもあり、自然との共鳴した日常生活を求める文化です。

私達が生きるための食文化は自ずから大切となります。

私は農耕による自らの食を少しでも得んと茶庭としては好まれない果樹を所狭しと植えて、蹲踞付近の芝生地帯までも耕して野菜を栽培する畑にしてしまいました。

また和紙の里・小原町の山林でも果樹や野菜栽培を試みています。

およそ250万年前に生まれた今日の私達の人類の祖先は二足歩行と言葉と知識の蓄積によって文化的発展をして来ました。

食物を得るべく農耕と狩猟のための道具の工夫と共同組織体形成が人類発展にとって大きな意味を持っていたと言えます。

人類の食物は、はじめは果実など草食系中心だったのですが、肉食動物が食べ残した肉片を食べるようになったことから、頭蓋、大脳が発達して大きくなり、体力と知的活動が活発になり、自ら狩猟を行うようになり、道具の工夫と共同活動をすることによって人類社会は進歩、発展しました。

そして、農耕と火を使うことによって、ますます、人類の食生活は豊かになったのです。

今日で言う動物食品と植物食品の摂取によって蛋白質、脂肪、炭水化物のカロリー成分と必須アミノ酸、必須脂肪酸やビタミン類、ミネラル類、ポリフェノールなどの機能性成分も豊富に摂取することが可能となり、人類は産業革命に至る科学技術を用いる生産性の工夫と組織を持つに至ったのです。


私は動物、植物食品の確保する苦労と大切さを理解すべく以上のようなレトロの人類の発展史を体現すべく自然との絆を求めて農耕を始めたのです。

そして、私の農耕の始めは自然界の植物や動物との対峙となり、共鳴することはなかなか容易でないと知りました。

茶の湯文化は日本のグローカル文化
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