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インターネット公開文化講座

文化講座

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グローカル文化の喜び

信天翁(アホウドリ)喫茶主
医学博士 山中 直樹(宗直)

EXPO 2005 AICHI JAPAN 愛・地球博

この3月25日から、2005年日本国際博覧会 愛・地球博(EXPO 2005 AICHI JAPAN)が始まった。
早々に、長久手会場内で会合があったので、出席したついでに会場内を散策した。
JR東海超電導リニア館で、3D映像によって超電導リニアが走る時速500kmのスピード感を味わった。
従来の鉄道が地上を走行するのに対して、超電導リニアでは磁力によって浮上(非接触性)して走行する。
そうなると、最早、鉄道(レールに接触して走る)ではないことになる。航空機との区別は如何にあるかが問題となる。
ここにも科学技術の進歩にともなった既製の鉄道、航空機の概念を曖昧にする課題を提示していると判る。

次は、現代日本が世界的に注目されている未来科学社会の「夢幻想」世界たる「オタク・モエ文化」に通じる「水木しげるのゲゲゲの森」の展示、販売ショップに行った。
手塚治虫と並んで水木しげるは、今や、秋葉原の町並みを変えるほどのオタク・モエ文化の活動の開拓者と言ってよい。

今日の国際不安の原因となる課題が「貧困、不正、腐敗」だ。
そうした難題が切実な国々として、アフリカのサハラ砂漠以南の国々と中央アジアがある。
私は、今だ、行ったことの無い国々だ。私にとっては、日頃、余り実感を持って知ることが出来難い地域だ。
この機会にぜひ、色々感じておきたいと、まず、アフリカ共同館へ行った。

まだ、開設準備中の国々もあったが、会場にいる現地の人達と出来るだけ会話するように努めた。
人類の祖先が誕生した地域だ。人々の素朴な人間性と国々の混沌を知りたく思った。
会話しているとお国ではお金持ち、インテリや我が国に留学している人達だと判る。貧困や不正問題解決の必要性を議論すると真剣だった。普通の人達とも会話したかった。赤裸々な難題にも触れた展示に触れたかった。
地域の人達の文化的メッセージとして、仮面に注目して、出来るだけ各種買い集めた。

続いて、中央アジア共同館に行った。
展示会場を観ただけでは複雑な紛争課題を知ることは出来なかった。
万博は「愛国心」のためにあるべきであって、「愛国家心」のためではないと感じた。
スリランカ館にも足を運んでSuperfine Ceylon Breakfast Tea(100% pure Ceylon BOP tea)と打ち出しと銅と銀を嵌め込んだ煙草入れを「茶筒」に「見立て」て用いようと購入して帰った。

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