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インターネット公開文化講座

文化講座

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グローカル文化の喜び

信天翁(アホウドリ)喫茶主
医学博士 山中 直樹(宗直)

キリスト文化の日本化

米国、カリフォルニアの日系二世のニシカワさんのところで、クリスマスイブになると楽しんで食べる七面鳥の丸焼きがあった。
それ以来、我が家では、その料理を楽しむことにしている。
日本では、七面鳥は、安易に、いつでも手に入るとはいかないが、鶏の丸焼きでも十分楽しむことができる。
日本に戻ってからも子供たちは、小さい時から、毎年、楽しみにしていた。
今年は、幸運にも野生のキジが手に入ったので、新年に、キジを、同様の方法でローストして食べた。
狩猟が好きな知人から、緑の羽根の綺麗なオスのキジを凍結した状態で戴いた。
料理の仕方の概略は次のようだ。

キジの羽根、毛は除いて、全体をレモンで拭き、塩、コショウをする。
キジの肝と不足分を鶏の肝を加えて、さっと茹で、小さく切る。
肝、たまねぎ、セロリと一緒にサラダ油とバターで炒め、ご飯と炒めて、軽く塩コショウして、チャーハンを作る。
そのチャーハンをキジの尾尻からタップリと詰め込む。ローストチキンの要領で形を整え、糸でしばる。
キジの外側に溶かしバターを半量の水でといたものを全体に塗り、乾かないようにして、オーブンで焼く。
途中、幾度かバター水をかけ、全体が飴色になるまで焼く。
出来上がったキジの丸焼きを、陶芸家・加藤景徳の大皿に載せて、食卓に出す。
詰め込んだご飯が、大変、美味なので、何時も皆の取り合いになる。

今回のキジは胸部の肉が、ことのほか美味しいこと限り無しだった。狩猟で撃った弾が残っていたから、ワイルドキジに違い無しだ。

アメリカ時代では、お茶は、トワイニングのアールグレー(Twinings Earl Grey Tea,Blended by R.Twining&Co., LTD.London.England.Teamen to Connoisseurs for over 290 Years)を好んで飲んでいた。
インド紅茶に中国のアールグレーの香料を添加したお茶だ。
香りが良く楽しめる紅茶だ。
クリスマスイブを思い出しながら、本年は新年に娘たちが東京から帰った時に楽しんだ。
熱心に、キジからご飯を取り出す娘は子供時代の顔つきで一生懸命だった。

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