お茶のことが再び日常茶飯事な皆さんの話題となっています。お茶が健康に役立っていると注目されているからです。そこで、何故かと考えてみましょう。

私たちが恐れている癌や老化の予防にお茶が有効と言われています。また、昔から寿司屋さんでは粉茶をたっぷり用いたお茶を「上がり」と言って飲んできまし た。これは冷蔵庫の無かった時代から人々が生ものを安全に食中毒にかかることなしに食べる知恵だったのでしょう。最近の食中毒と言えばＯ-157が恐れら れています。Ｏ-157の食中毒予防に対してもお茶が有効と関心の目が注がれています。

更に、最近では多くの胃潰瘍や胃癌の原因菌としてピロリ菌が話題となっています。これにもお茶が役立ちそうなのです。

虫歯予防にお茶が有効であることは以前より知られていました。お茶に含まれているフッ素のみならずポリフェノールの仲間のカテキン類が役立つとの発見もされました。

お茶には、抗酸化作用を持っていることで知られるビタミンＣ、Ｅやベーターカロチンも沢山含まれています。抗酸化作用は癌や老化予防に役立ちそうなので注 目の的です。しかし、ビタミンＣは壊れ易いから緑茶が新しい内に飲まなければいけません。一方、脂溶性のビタミンＥやＡになるベーターカロチンはお湯に溶 けてきませんから、抹茶のように粉ごと飲まなければ摂取出来ません。

お茶のアミノ酸成分では茶の旨みの素テアニンが沢山含まれているのが特色です。その他にも味に関係が深いアルギニン、グルタミン酸、アスパラギン酸などを含むのです。

加えてお茶にはカフェイン、アロマ成分、ミネラルなど私達が健康に過ごすために必要な成分が各種含まれています。

そこで、お茶と健康とのかかわりを正しく理解して、心豊かで、美味しい楽しみ方を、この連載を介して勉強していきましょう。