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知っておきたい暮らしのマナー講座

全日本作法会家督
武田 冴子

物の渡し方

 ひとつの物を渡すときでも、相手に対するおもいやり、心づかいが大切です。どの様に渡したならば受け取りやすいのかを考え、相手、場によって渡す方法も変わってきます。失礼のない渡し方を考えてみましょう。

 基本

丁寧な方法は自分正面に持ち、相手の前で向きをかえ、相手正面にして進み出て渡します。
始めから相手正面に向けて持ち、そのまま渡す方法は少し略式になります。
大きな物、重い物は向きかえをするのが困難ですので、始めから相手正面にして渡します。

 手みやげ

菓子箱などは風呂敷に包んで持参し、相手の前で風呂敷をはずして差し上げるのが丁寧な渡し方になります。
紙の手提袋に入れて持参するのは、軽い方法になりますので相手、場を考えて判断します。

 花束

渡す人は右手で花束の元を持ち、左手で花を抱えて持ちます。
挨拶のあと、花束を少し倒し気味にして向きをかえて持ち直します。花が右、元が左になります。
相手が持つ場所をあけて渡しますので、左手はリボンの上側を下から持って両手で差し出します。
向きをかえないで渡すやや略式の方法は、左手で花束の元を持ち、右手で花を抱え、左手のみ持ちかえて渡します。
いずれの方法も、受け取る人の右に元を、左に花が来るように渡すことが大切です。

 刃物

包丁や鋏を渡す場合、丁寧な方法はお盆にのせて渡します。
 
次ぎは両手で持って渡す方法です。包丁は渡す人の右に刃がくるようにして、右手で柄の元を下から持ち、左手をそえて渡します。
 
簡単な方法は、右手で柄の元を下から持って渡します。
 

 書類

書類を横の人に渡す場合、両横を持って渡しますと、ひじが張り出しますので持つ位置に注意します。横と下側を持って受け渡しをしますとスマートにできます。
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