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インターネット公開文化講座

文化講座

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家庭で楽しむ世界の料理~世界を食する~

栄中日文化センター提携 インターティアラ・お料理サロン 主宰・食育伝道師・管理栄養士
テーブルコーディネーター
伊藤 華づ枝

イギリスの旅

みなさまは世界の料理をいくつご存知ですか?
今シリーズは、私が世界を旅して食した本場の料理をみなさまにお届けしています。
さぁ、ご一緒に世界のごはんを食べに行きましょう。

第9回目は、イギリスの旅です。
イギリスの料理、食文化についてご紹介します。



1. イギリス(グレートブリテン及び北アイルランド連合王国)

面積: 24.3万平方キロメートル(日本の約3分の2)
人口: 6,021万人(2006年)
首都: ロンドン
宗教: 英国国教等
言語: 英語(ウェールズ語、ゲール語等使用地域あり)

バッキンガム宮殿(Buckingham Palace)
イギリスのロンドンにある宮殿。
1703年、バッキンガム公ジョン・シェフィールドがその邸宅として建てたものを、1761年にジョージ3世が譲り受けて私邸に使うようになり、1837年のヴィクトリア女王の即位のときに宮殿となりました。王室の代名詞ともいえる建物です。
小雨降る中
"バッキンガム宮殿"へ

ビッグ・ベン(Big Ben)
英国の首都ロンドンにある「ウェストミンスター寺院(英国国会議事堂)」に付属する時計塔 (Clock Tower) の大時鐘の愛称で、工事責任者で国会議員のベンジャミン・ホール卿 (Sir Benjamin Hall, 1802-1867) の名にちなんで命名されました。
後ろに見えるは
"ウェストミンスター寺院"と"ビッグ・ベン"


2. イギリスの食文化

古い伝統あるイギリスの国民は保守的で、料理法もきわめて合理的かつ実質的です。
また、イギリス人は家庭での食事を大切にするため、外食はあまりしません。そのため、レストランの料理があまり発達せず、有名店が少ないといわれています。しかし最近ではロンドンなどの都市部を中心に、質の高い料理を出すレストランも増えているようです。

★イギリスの朝食
「イギリスに行ってうまいものを食べたかったら、朝食を3度食べなさい」という言葉があるくらい、イギリスの朝食はすばらしく、"イングリッシュ・ブレックファスト"と呼ばれて有名です。
メニューは、シリアル・パン・温かい「おかず」が一般的です。
「おかず」の中身は卵(サニーサイドアップ、スクランブルドなどから選ぶ)、ソーセージ、ベーコンがつきます。さらに豆を煮たもの、マッシュルーム、トマトなどが付くときがあります。
★代表的なイギリスの食事
"フィッシュ・アンド・チップス Fish and Chips"
イギリスを代表する庶民的な料理のひとつ。タラやカレイ、オヒョウなどの白身魚の切り身に、小麦粉、卵、水でつくった衣をつけて油で揚げたものと、フライドポテトを合わせて食べます。
"ローストビーフ Roast beef"
イギリスの伝統的肉料理のひとつ。牛肉の塊をオーブンなどで蒸し焼きにしたもので、焼きあがった後は薄くスライスして、グレイビーソースをかけて食べます。スライスしたものはサンドイッチの具としても用いられます。
★パブ
・イギリスにはパブが町のあちこちにあ ります。アルコールを飲むところには違いありませんが、日本でいうパブやバーの雰囲気とは少し違い、強いて言えば喫茶店との中間ぐらいでしょうか。イギリ ス国内では数万軒はあるとされ、男性を中心に、老若を問わずたいへん親しまれています。
昼間でもお茶をしに立ち寄ったり、ランチをとることもできます。
シャーロックホームズの舞台となった
"ハドソンズ・キッチン"というレストラン。
ホームズになりきって!!


3. イギリスのアフタヌーンティーパーティー

~アフタヌーンティー~
アフタヌーンティーとは、もともと英国で始まった夕方のお茶の習慣です。
日本では・・・
  ホテルのコーヒーハウスやティールームでもいただけ、スコーンや小ぶりなケーキ・ティーサンドイッチと共に紅茶を楽しむ優雅なひとときとして、知られています。
イギリスでは・・・
  単にお茶やお菓子をいただくだけでなく、イギリスの社交の場として、家庭では土・日などに家族や親戚と、ホテルのドローイングルームなどでもサービスされています。

アフタヌーンティーパーティー
★アフタヌーンティーの歴史
イギリスでアフタヌーンティーの習慣が生まれたのは、19世紀中ごろ(今から150年ほど前)のことです。
当時の食事は、1日2回で、夜の食事は8時から9時頃だったため、ベッドフォード公爵夫人"アンナ・マリア"さんが、夕食までの空腹を満たすために、紅茶と共にバター付きのパンを食べていたことが始まりだと言われています。
その後、パーティーへと発展し、当時の貴族婦人たちの間でアフタヌーンティーパーティーが大流行していきました。

~イギリス人の食事タイムとティータイム~

イギリスに紅茶を飲む習慣がひろがったのは、当時のイギリスには「エール(ビール)」と「水」くらいしか飲み物がなかったこと、イギリスの水が紅茶によく合っていたことが理由としてあげられます。
また、気候の関係でフランスほどワインがなかったことも理由のひとつでしょう。
このような理由から、イギリス人は一日中紅茶を飲んで過ごしていると言っても過言ではありません。
朝、ベッドの中で飲む紅茶から夕食や就寝前まで紅茶ばかりを8回飲むと言われています。

■朝
"アーリーモーニング"
朝のベッドサイドで楽しむ紅茶
男性が女性にサービスする「愛の紅茶」とも言われています
"ブレックファースト"
朝食とともにいただく紅茶
イギリスでは、朝食は家族の団欒の場所として大切にされています

■午前
"イレブンジィズ"
イギリスでもっともカジュアルなティータイム
活動の合間にリフレッシュするために飲みます

■昼
"ランチ"
昼食とともにいただく紅茶


アフタヌーンティーのテーブル
■夕方
"アフタヌーンティー"
イギリスのティータイムの中でもっとも有名
午後3時から4時頃にゆっくりと楽しむティータイム
サンドイッチ・スコーンなど軽い食事をします
"アフタヌーンティーブレイク"
フォーマルなアフタヌーンティーに対し、ウィークデーの午後などに開かれるティータイム
気軽に家族や仲間たちで楽しみます

■夜
"ハイティー"
午後6時頃に行なうティータイム
料理やお酒とともに楽しみます
夕食とティータイムを合わせたようなティースタイルのことをいいます
"アフターディナーティー"
食事の後で飲む紅茶
"就寝前"
お休み前に飲む紅茶


4. 紅茶の基本

★紅茶の歴史
  今からおよそ400年前の1610年、オランダの東インド会社の手により、お茶(緑茶)が東洋から西洋にはじめて伝えられました。
この緑茶が長い航海の途中で発酵し、紅茶になったと言われています。

★世界三大銘茶
  今日世界中で生産されている紅茶の種類はたくさんありますが、独自の香味の良さによって世界的に銘茶として有名なお茶が三つあります。
(1)ダージリン紅茶
インド北部西ベンガル州ダージリン地方で産出されます
紅茶のシャンパンともいわれる、マスカットの爽やかな香りが特徴です
(2)ウバ紅茶
スリランカの中央山脈の南東部ウバ州の高地で産出されます
バラやすずらんに似た香りと爽快な渋みが特徴です
(3)キーマン紅茶
中国・安徽省で産出されます
ランやバラを思わせる香りが特徴です

左から、ウバ  ダージリン キーマン

★おいしい紅茶のいれかた
(1) ティーポットやティーカップは温めておきます。
(2) 人数分の茶葉を入れますが、基本はティーカップ1杯に対して、ティースプーン1杯。
更にティーポットのための1杯を追加します。すなわち3人ならば4杯という計算です。
茶葉のサイズが7~14ミリの大きいものは1人分に対してティースプーン大さじ山盛り1杯、茶葉が小さくなるにつれて量を減らし、すり切り1杯にします。
(3) 沸騰した湯をポットの口に近づけ、一気に熱湯を注いで茶葉が踊る(ジャンピング)ようにさせます。
(4) 蒸らし時間はきちんとはかって下さい。蒸らし時間は、茶葉が大きい場合は長く、細かい葉の場合は2分間くらいと減らします。ちなみにティーバックを使う場合は1分間です。
(5) 味が均一になるように注ぎまわし、一番おいしい「ゴールデンドロップ」と言われる最後の一滴まで、残さずに注ぎましょう。


5. アフタヌーンティーパーティーの逸品を作りましょう!!
(伊藤華づ枝のオリジナルレシピ)

 手作りスコーン

■材料(分量:8~12個分)
(A)  
小麦粉 220g
ベーキングパウダー 大さじ1
砂糖 30g
バター 60g
(B)  
1コ
生クリーム 100ml
牛乳 少々
打ち粉 適宜
生クリーム(泡立て) 100ml
マーマレード 適宜

■作り方
1. ボウルに(A)を混ぜ合わせます。
2. 冷蔵庫から出したてのバターを、手でほぐすようにして1に加えます。
3. 2に(B)を加えてさっくり合わせます。
4. 3を冷蔵庫で20分間程休ませます。
5. 打ち粉をして4を8~12等分し、手で平たく丸く形作り、上に牛乳を塗ります。
6. 5をオーブンシートにのせ、160~170度のオーブンで約20分間位焼きます。
7. 熱々のスコーンに、泡立てた生クリームやマーマレードをつけて召し上がります。

 ティーサンドイッチ

■材料(分量:4人分)
<きゅうりサンド>
サンドイッチ用食パン
(耳なし)
8枚
マーガリン
(又はバター)
20g
きゅうり 1本(100g位)
少々
<かんたんローストビーフサンド>
牛ロース薄切り肉 180g
サラダ油 少々
サンドイッチ用食パン(耳なし) 8枚
(A)  
マーガリン(又はバター) 20g
粒マスタード 20g
サラダ菜 4枚

■作り方
<きゅうりサンド>
1. パンにバターをぬります。
2. きゅうりはピーラーで長くむき、塩をふって半分の長さに切ります。
3. 12をはさみ、切り分けます。
<ローストビーフサンド>
1. フライパンを熱してサラダ油を入れ、牛肉を焼いて塩、こしょうをふります。
2. パンに混ぜ合わせた(A)をぬります。
3. 2にサラダ菜をのせて、その上に1をのせてはさみ、切り分けます。

 アップルティー

■材料(分量:4人分)
ジャスミン茶
(煮出したもの)
400ml
100%アップルジュース 250ml
適宜
くし形りんご(薄切り) 4枚(1/6コ)
ミントの葉 4枝
ガムシロップ 適宜

■作り方
1. なべに水500mlを煮立て、ジャスミン茶(茶葉5~6g)を入れて火を止め、しばらく蒸らします。
2. 1を漉して400mlをとり、手早く氷水で冷やします。
3. 2にアップルジュースを注いで混ぜ、氷を入れたグラスに注ぎます。りんごとミントを添えます。好みでシロップを加えます。
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