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インターネット公開文化講座

文化講座

インターネット公開文化講座

エプロン一年生さんの為の基本クッキング

郷土料理研究家
栄中日文化センター提携 インターティアラ・お料理サロン 主宰
伊藤 華づ枝

これだけは揃えたい基本の料理道具とその扱い方

これから料理を学びたい人・お料理大好きな人へ
このページでは、料理の基本やその逸話などを、料理法だけでなくいろいろな角度からご紹介します。

まずは、料理道具の準備・料理をする前の身だしなみやなどについて基本を学びましょう。女性だけでなく男性もチャレンジして下さいね。

(写真)家庭で揃えたい包丁
上からパン切り包丁、
牛刀、ぺティナイフ
(写真)
おすすめの包丁の長さ
(写真)砥石(といし)
~マイ包丁のすすめ~

基本の料理道具といったら、まずは「包丁」が一番に挙げられるのではないでしょうか
包丁と一言で言っても牛刀・出刃包丁・肉切り包丁・刺身包丁・菜切り包丁・ぺティナイフ・パン切り包丁など様々な包丁があります。用途に合わせて使い分け るのが一番ですが、初心者の人には、まずは牛刀(写真真ん中)を買いそろえていただくことをおすすめします。肉はもちろん野菜など、何の調理にも使用でき ます
そして、「マイ包丁(自分専用包丁)」を持つこともお薦めします。その包丁を使う度に良い気分になり、おいしい料理が作れる第一歩になると思います

*包丁を選ぶ時のポイント
・右手をしっかりと開き、親指から小指の間のサイズに5センチ位足した刃の長さのものが使いやすいでしょう
・一般的には20cm~23cmくらいの長さのものです
・切れ味が抜群な鋼(はがね)素材のものがおすすめです(ただし、さびやすいので水気をしっかりふき取ってから片付けるようにして下さい)

コラム
包丁が切れなくなったらどうするか」という質問に、「何もしないでそのまま使う」「新しい包丁を買う」という人があり、合計すると41%にもなったという統計があり、ビックリしました。
主な理由は研ぎ方がわからないというもの。
そんな人は...
*包丁の切れ味が悪くなってきたら・・・
砥石(といし)で包丁を研ぎ(とぎ)ましょう

~包丁の研ぎ方のポイント~
・砥石に充分に水を含ませます
・砥石をぬれ布巾の上に置くことでズレを防止します
・包丁の角度は10度程(10円玉2枚位)です
・表裏、同じ回数研ぐと良いでしょう

(写真)様々な種類のまな板
~まな板は清潔に~

木製とプラスチック製があり、現在は衛生面からプラスチック製のものが主流です
選ぶときは、少し幅の広いものをお薦めします(幅広のものは、切った材料が下に落ちにくい)
使用する時には、濡れ布巾をおいた上にまな板を置くと、安定して切りやすくなります
保存方法はきれいに洗った後、外に出して日光に当てたり、漂白剤などで殺菌して清潔に保つことが重要です

豆知識
まな板:「まな」とは昔、魚や野菜をすべて「な」といい、中でも魚だけを「真魚」(まな)と呼んでいましたもともとは魚を卸すための板が、今ではすべての食品を調理する時に使われるようになった「まな板」なのですよ

(写真)上皿計量はかり&
計量カップ・スプーン
~計量器具とはかることの大切さ~

きちんとはかることの大切さを学びましょう
「慣れているから、計量カップなんて必要ないわ」という人もいらっしゃると思いますが、初めての人はもちろん、慣れている人も初心に戻って、計量カップ・ スプーンを使用してください。まずは、レシピの通りの分量をきちんとはかって、基本の味をマスターしてから、自分の味を作り出してほしいものです

*計量器具の使い分け方
・ 肉や魚・野菜などの計量は上皿のついた1kg用台ばかりが便利です
・ 料理本に書かれている大さじは15ml小さじは5ml(「ml」と「cc」は同じ)です
・ 計量カップは、200mlが一般的です。料理本に「1カップ」と書いてあったら「200ml」のことです

豆知識
手ばかりの方法
・「少々」→親指と人差し指の2本の指先で軽くつまんだ量です
・「ひとつまみ」→親指び、人差し指、中指の3本で軽くつまんだ量をさします

(写真)落し蓋
(写真)
煮豆&かぼちゃの煮物
(写真)肉じゃが
~なべには落し蓋を併せて購入しましょう~

行平鍋、ごく一般的なアルミ製の鍋は、軽く、壊れにくく扱いやすいです。しかも、熱の伝導がよいので、茹でたり煮たりする料理に最適です 買い方のポイントとしては、大小大きさの異なるものをそろえておくと便利です

鍋を使用した料理で一番苦戦するのは煮物でしょう。しかし、ひとくふうするとおいしい煮物ができます。そのひとくふうとは、落し蓋を使用することです
「落し蓋をする」ということは、鍋よりひと回り小さいフタを、中の材料の上に直接のせて煮ることをいいます。落し蓋をすることによって、
・煮汁の中で材料がおどって煮崩れるのを防ぎます
・煮汁が上下によく回り、材料全体に味と色がつきやすくなります

~落し蓋の注意点~
乾いたまま使うと、煮物がくっついてしまったり、煮汁のにおいを吸ってしまうため、使う前に水で湿らせてから使用します
最近ではステンレス製のものも市販されています

鍋と落し蓋を使っておふくろの味(写真:煮豆、かぼちゃの煮物、肉じゃが)

(写真)フライパン
(写真)エプロン
~テフロンのフライパンは初心者向き~

焼き物、炒め物、少量の蒸し物などに使用できる万能選手です。テフロン加工したものは焦げ付きにくく、お料理初心者には最適でしょう
大き目と小サイズを2~3枚揃えると良いでしょう。そして、その大きさに合わせてフタも買い揃えておけば料理のレパートリーが増えます。フタはガラス製の もので、中の料理の出来上がり具合が確認できるものが良いでしょう。
使い終わったら、きれいに洗って布巾でふいて片付けます。この時、空焚きはしないで下さい

おいしいコラム
料理を作る上で、特に大切なことは「衛生」です。
衛生的に作業をすすめるためには、身だしなみを整え、エプロンをしましょう。お気に入りのエプロンを選んで調理にとりかかって下さい。エプロン選びも楽しみのひとつです

(写真)キッチンバサミで
カニの下処理
(写真)キッチンバサミで
魚の下処理
~キッチンバサミは必需品~

*料理を作るとき、キッチンバサミを使うととても便利です。
例えば「魚の下処理」小さめの魚や骨のやわらかいものなら、ハサミで切って頭と腹ワタを切り落とします。ビニールの中で作業をすれば、周辺に飛び散らず、 まな板に生臭い匂いもつかず、片付も簡単です。さらに時間も短縮できます。海苔を切ったり、硬いカニも簡単に切ることができます。
その他の調理器具(下の写真をご覧下さい)
(写真)玉じゃくしと
穴じゃくし
(写真)泡だて器 (ボウルの水気をしっかりふき取ってから使うときれいに泡立ちます) (写真)ザル
(写真)すり鉢とすりこぎ (写真)ボウル
(写真)菜箸と盛付け箸 (写真)木しゃもじ
(長短そろえると便利)
(写真)ピーラー
(きゅうりの薄切りも楽々)
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