愛知県共済

インターネット公開文化講座

文化講座

インターネット公開文化講座

マナー美人になろう

栄中日文化センター料理教室講師・食育伝道師・管理栄養士
テーブルコーディネーター
伊藤 華づ枝

日本料理のマナー ②

テーブルマナーとは、決して難しいことではありません。
周りの人や共にお食事する人に迷惑や不快感を与えることなく、楽しい食事時間をすごし、親交を深めるための「思いやり」と言ってもよいでしょう。
マナーを身につけることによって、自信を持ち、美しい姿で食事をすすめることができます。
さぁ、ご一緒に、マナー美人を目指しましょう。

今回は日本料理のマナーの第2回目。
正しい箸の扱い方についてご紹介します。




箸の持ち方・使い方が悪くては、上手に食べることはできません。
姿勢を正しくして、正しく箸を持ち、美しく和食を楽しみましょう。
箸づかいは和食のマナーで一番大切なことだと言えるでしょう

【正しい箸の持ち方】  
一本を人差し指と中指で挟み、もう一本を親指の付け根と薬指で支えます。下側の箸は動かさず、上側の箸を動かして食べ物をはさんで口へ運びます。

1.箸の上げ下ろし両手で丁寧に扱うことが基本です。
右手の親指、人差し指、中指の3本で箸の上から中央を持ち、取り上げます。
左手の箸の下側に添え、右手を箸に添って滑らせるようにして右に移動させます。

右手のひらを返し、改めて右手が下になるよう持ち直します。
右手で箸を正しく持ち、左手をはずします。

2.箸の置き方
~食事の途中で置くとき~
膳、折敷を汚さないように、箸置きに置きます。おろし方は箸を取る時と逆の順です。箸置きがない場合は、箸袋を文結びや山型に折って箸置きを作っても良いでしょう。
 
<文結び>
<山型>

~食事が終わったら~
そのまま膳に置かず、箸袋で作った箸置きに差し込むか、箸袋に入れて袋の端を下側に折り込むようにしましょう。
 

3.割り箸の取り扱い方
箸を袋から取り出し、横にし、中央部を持ち、上下に開くようにして割ります。左右に割るのは美しくありません。
また、木くずを取るため箸をこすり合わせる人をしばしば見かけますが見苦しいものです。気になる場合は手で取り除きます。

4.箸づかいのタブー
<渡し箸>
箸を器の上に渡しておくこと
  <刺し箸>
煮物などに箸を突き刺して食べること

<寄せ箸>
器を箸で引き寄せること。
もちろん押すのもいけません
  <迷い箸>
どれを食べようか箸先を
あちこちに向けること

<突き立て箸>
ご飯に箸を突き立てること
  上を向いて口に入れる食べ方(最近若い女性に多く見受けられます)

5.茶碗の持ち方
親指を軽く茶碗の縁にかけ、残りの4本の指を下に添えます。
 
× 掴むように持つのは美しい持ち方とは言えません。

6.椀や器を持っている場合の箸の上げ下ろし
椀を開けます(露切りの所作)
両手で椀を持ちます。

右手を椀からはずし、右手で上から箸を持ちます。
器を持った左手の指先に箸を挟み、右手の箸の下側から受ける形に持ち直します。

右手で正しく箸を持ち、左手をはずします。



もうすぐお正月
【家庭で漆器を活用しましょう】
漆 器は英語でジャパンと呼ばれます。日本の伝統的な漆器を大切にして欲しいと思いますが、収納に限りのある現代家庭では、お椀や重箱を持たない家庭も増えて います。とくに重箱は正月にたった一度しか使わないのですから、あってもなくても良いとの考え方があるようで残念です。
しかし最近では、樹脂製のおしゃれな重箱が豊富に出まわっています。色も黒に限らず、赤や金銀、緑、市松模様など様々。本漆器ではないので、取り扱いも とってもかんたんな上に、安価というのも魅力です。だからこそ、一年に一度のお披露目でなく、気軽に様々なシーンに登場させて、楽しんでいただきたいと思 うのです。

◎華づ枝流「重箱」活用法
我 が家では今年のお正月、三段重ねのだ円形重箱を互い違いにずらし、屠蘇(とそ)器と花材をとり合わせて、サイドボードの上に置いてみました。これだけで部 屋の中が、すっかり新春気分。めでたさの演出として稲穂や万年竹(開運竹)を添えたのですが、ドライ稲穂はワイヤーが入っていて、動きが出るので曲線がき れいに出て、流動感を感じさせます。万年竹も長持ちするものなので、暖房で花が痛む心配もなく、不精ものの私にぴったり。
この重箱、我が家では、お正月が過ぎるとちらし寿司を盛ったり、和菓子を入れたり、時には氷水を入れてワインクーラーに変身したりと、一年中テーブルの上で大活躍します。
重箱イコールおせち料理と考えるなんて、「頭が固い」と言われそうですよ。

◎本漆器の取り扱い  
本漆器を手に持った時の感触は、樹脂製のものでは及びもつかない、「暖かさ」や「重厚感」があります。いつまでも上品な色つやを保つために、いくつかの注意点を紹介しておきますので、参考にして下さい。
★ タワシや固いスポンジで、ごしごしと洗わない
★ 直射日光や熱湯を避ける
★ 電子レンジや食器洗浄機は避ける
「もったいない」と大切にしまっておくよりも、適度に使用することで湿気が与えられ、かえって丈夫になります。
一年の初めに本物に触れ、そして様々に活用して、その魅力を感じ取って欲しいと思います。
このページの一番上へ