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マナー美人になろう

栄中日文化センター料理教室講師・食育伝道師・管理栄養士
テーブルコーディネーター
伊藤 華づ枝

宴会・立食パーティーのマナー

テーブルマナーとは、決して難しいことではありません。
周りの人や共にお食事する人に迷惑や不快感を与えることなく、楽しい食事時間をすごし、親交を深めるための「思いやり」と言ってもよいでしょう。
マナーを身につけることによって、自信を持ち、美しい姿で食事をすすめることができます。
さぁ、ご一緒に、マナー美人を目指しましょう。

これまで、西洋料理のいただき方マナー、日本料理のマナー、中国料理のマナー、ホームパーティーの開き方と招く側&招かれる側のマナーなどについてそれぞ れ紹介してきました。第10回目は、ホテルなどで開かれる宴会・立食パーティーでのマナーをご紹介しましょう。




(写真1)食事
仕 事上のお付き合いや同窓会など、立食パーティー(ブッフェパーティー)(写真1)は様々なシチュエーションで行われます。着席式と違い、立食は文字通り 「立って食べる」パーティーです。基本的な知識を身に付けておくと、さらにパーティーが楽しくなり、人間関係もスムーズになって交友の輪も広がります。場 所や立場に合わせて美しくふるまいたいものです。
*ブッフェとは
ブッフェとは、もともとフランス語の食器戸棚とか立食用食卓、食器のひとそろえなどという意味から転じて、食事の一つの形式を言うようになったとされています。
*ご案内状が届いたら
(写真2)招待状
ご案内状(写真2)が届いたら、到着後1週間以内には出欠の返事をすることが大切です。開催日や締切日間際の返事は慎みたいものです。

1. 会場に入る前の準備
(1)会場への入り方
(写真3)グラス
開始時間より早めに到着することが基本ですが、気楽なパーティーの場合は多少の遅刻なら許されます。会場に入ったら、まず飲み物を取りましょう。紙ナプキンをグラスの底に巻いて(写真3)、水滴がたれないように注意しましょう。
(2)受付では(写真4)
(写真4)クローク
会場に着いたら、パーティーに必要のない大きな荷物やコートはクロークに預けて、スマートにふるまいます。
(3)手荷物の管理はしっかりと
大きな書類カバンはパーティーにふさわしくありません(写真5)。会場に入る場合は小さめのショルダーバッグなどにコンパクトにまとめましょう。(写真6)。
(写真5)大きいカバン   (写真6)小さいカバン
 

2. 会場内では
(1)料理より会話が大切です
(写真7)名刺
立 食パーティーの目的は、たくさんの人々と会話を楽しみ、友好の輪を広げることにあります。親しい人や特定の人ばかりと話すことは、本来の目的からはずれる 場合があります。できるだけ、多くの人とのおつきあいを広めるためには、「おいしいお料理ですね」などと、会話の糸口を見つけて話しかけると良いのではな いでしょうか。仕事関係のパーティでは、名刺は必需品(写真7)と考えましょう。自分のほうから名刺を出すと、相手の人も気軽に出してくれますから、新し いおつながりへと発展します。
(2)食事中の会話の注意点
黙々と食べないで、左右の人とにこやかに話をしながらいただきます。 あまり遠くの人に大声で話しかけたり、特定の人だけに話しかけたり、話し込んだりするのは見苦しいものです。 口の中にほおばったまま話したり、相手の人の身体に触れたりするのは、やめましょう。
ウイットやユーモアに富んだ会話が基本です。参加した人の心が明るくなるような、明るい話題を心掛けたいものです。政治や宗教の話、人の悪口や噂話、また 家族構成などばかりを聞くことは、外国では退屈な話題として軽蔑されます。自分の学歴や経歴などの自慢話をひけらかすのも避けたいものです。
(3)食事の取り分け方
(写真8)取り皿
その① 流れに沿って料理を取りましょう
ブッフェテーブルには、パーティーの参加者の目を楽しませるように、色とりどりの料理や飲み物が取りやすい形に並べられています。間に割り込んだりせず順 序良く並んで、流れに沿って食器や皿を1枚ずつ取り、大皿の料理を順番に好みに応じて好みの量を取り分け、自由にいただきます。 コース料理のように前菜(写真8)、メインの肉や魚などの料理、サラダ、デザートの順番に取るとスマートです。
その② 食べ残しをするほど料理を取るのは見苦しいものです
たくさん取りすぎて食べ残すのは厳禁です。行列ができていたら、後ろに並んで順番を待ちましょう。また、料理を取り終えてもまだ、ブッフェテーブルのそば で立ち止まって人と話し込んだりするのは周りの人に迷惑です。 あれもこれもよくばって料理を山盛り(写真9)にするのは見苦しいのでやめましょう。ソースのかかったものとかかってないものを一緒に盛ったり、暖かい料 理と冷たい料理を同じ皿に盛ると、せっかくの料理の味を損ないますので慎みたいものです。
(写真9)山盛り食事
(4)取り皿の持ち方・お皿とグラスは左手に
左手に取り皿とグラスを持ちフォークは皿にのせ左手の親指で挟むようし、右手を空けておくとキレイに見えますが、無理せずに両手で持って運んでもかまいません。 会話中は、手に皿を持ったままでは相手に失礼になりますので、取り皿はテーブルに置き、グラスだけを持つようにしましょう。
(5)取り皿は1回に1枚を目安に
一 回に1枚の皿を目安にし、多くても冷たい料理と温かい料理で各1枚ずつくらいにしましょう。友達など自分以外の人の料理まで一緒に取り分けることはマナー 違反です。お皿は料理を取りにいくごとに新しく取り替えてかまいません。1枚のお皿をみんなでつついて食べるのは見苦しい印象を受けます。
(写真10)食事後NG   (写真11)食事後OK
 
(6)取り皿やグラスの戻し方
食べ終えた皿は、サイドテーブルの上に置くか、スタッフに持っていってもらいます。メインテーブルに置くのは厳禁です。
食べ残しや食べ散らかしたまま置くこと(写真10)は同じテーブルを使っている人に不快感を与えますので、皿の隅に寄せる(写真11)などの気配りを忘れずにしましょう。
(7)会場では笑顔で
ひ とりで孤立して、壁際に立っていてはせっかくの楽しいパーティーなのに、淋しい印象を受けます。間がもたないからといって、黙々とひとりで食事を食べ続け ることもパーティの趣旨に反した行動と思われます。笑顔であいづちを打つなど、積極的に会話に加わるように努力しましょう。にこやかな笑顔の人には、話か けやすいものです。自分から話かける勇気がなければ、せめて笑顔を忘れずに。
(8)周囲に注意して
会 場では、大勢の人が皿やグラスを持って歩き回ります。食べ物ごと他人にぶつかるなど思わぬアクシデントがありますので、自分の周囲に気を配って行動しま しょう。特に後方には注意して下さい。急に振り返ったりしないようにします。しかしいくら自分が気をつけていても、相手がぶつかってくることもありますの でよく周囲に気をつけて行動しましょう。
(9)美しいイスの座り方
会 場の窓際などにおいてあるイスは、基本的にお年寄りや体の不自由な人のための席と心得てください。バッグなどをおいて席取りをしたり、若い人たちが座り込 んで食事をする姿はあまり良い印象を与えないように思います。もし座るようなことがあるときには、足もとに注意して下さい。
(写真12)きれいな座り方1
(写真13)きれいな座り方2
(写真14)きれいな座り方3
(写真15)座り方NG
(10)パーティーがお開きになったら
お開きになってからもまだ飲んだり食べたりして、話し込むのはマナー違反です。適当な時間が経ったら、さり気なくあいさつをし、退席するのが良いマナーと言えましょう。
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