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インターネット公開文化講座

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旬のオリジナルクッキング

郷土料理研究家
栄中日文化センター提携 インターティアラ・お料理サロン 主宰
伊藤 華づ枝

秋味鍋

このページでは、「今まさにこれが話題・旬!」という食材をとりあげ、大切なお客様や、家族の記念日などに作りたい、おしゃれレシピをご紹介しております。 第4回目は秋味鍋のご紹介です。
秋風とともに、朝晩はめっきり冷え込むようになり、鍋物が恋しい季節となってきました。 北の大地=北海道では紅葉の季節も過ぎ、冬支度が忙しい頃となっています。 この北海道では、今の季節には川の鮭がさかのぼり、秋に味の良い魚ということから、 「秋味」と呼んで珍重されるのです。
その鮭の本場=北海道の石狩地方にちなんで「石狩鍋」とも呼ばれる、 いかにも北国にふさわしい、栄養たっぷりの「秋味鍋」。根菜類といっしょに煮こめば、体じゅうがポカポカと暖まってくる喜びのお鍋なのです。
作り方は単純明快。旬の秋味(鮭)を、頭から尾まで骨ごとブツ切りにし、 すべてを鍋にほうりこんで、野菜を大ざっぱに切り込み、グツグツと一緒に煮こむだけ。
味付けは塩味でも、みそ味でもお好み次第。こんなに簡単なのに、 だれが作ってもおいしいとは、うれし~い!
おいしく作るコツがひとつだけあるとすれば、仕上げに良質のバターを風味づけに使うことのみ。
「何~だ。簡単! だれにもできることじゃないか」って。 そうなのです。「気の合う友(できたら恋しい人)と、おいしいお酒があれば尚おいしい」とだけ答えておくことにしましょう。

秋味鍋
<材料・4~6人分>
サケ(骨付き・ブツ切り) 350g
小さじ2~
大さじ2
大根 1/4本(250g)
にんじん 1/4本(80g)
じゃがいも 2コ(500g)
白菜 300g
ねぎ 2本
春菊 1束
結びこんにゃく 8コ
少々
酒粕 150g
だし 6カップ
大さじ2
しょうゆ 大さじ1・1/2
白みそ(辛口) 70g
バター(上質) 30g

<栄養価計算数値>
エネルギー:235kcal
たんぱく質:17.7g
脂質:6.0g
塩分:3.7g
<作り方>
1. サケは塩と酒をふりかけてしばらくおきます。
2. 大根は7ミリの厚さの半月切り、にんじんは5ミリ程の薄切り、 じゃがいもは8等分に切って角を落とし、それぞれ下ゆでします。
3. 白菜はゆでてねぎを芯にして巻きすで巻き、適当な大きさに切ります。
4. 春菊は葉をつみ、こんにゃくは塩もみしてゆでます。
5. 酒粕はあらかじめ1カップのだしで柔らかく戻しておきます。
6. 5.に残りのだしを加えて(A)調味し、煮汁を作ります。
7. 6.を土なべに入れ、2.を柔らかく煮てから1.を入れ、3.、4.を加えて手早く煮ます。
8. 最後にバターをのせて風味をつけ、取り分けして召し上がります。
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