愛知県共済

インターネット公開文化講座

文化講座

インターネット公開文化講座

愛する人に作りたいスイーツレシピ

栄中日文化センター提携 インターティアラ・お料理サロン 主宰・食育伝道師・管理栄養士
テーブルコーディネーター
伊藤 華づ枝

第10回 定番のお菓子 ~チーズケーキとわらび餅~

 前シリーズでは「日本全国食べ歩き~郷土の味を求めて~」と題し、筆者が全国各地を食べ歩いて研究した郷土の味、その土地の人々から愛されてきた逸品を、作りやすいレシピと共にご紹介しました。今シリーズでは、お菓子の歴史やその名前の由来、誕生秘話などを取り入れながら、家庭で作りやすいスイーツレシピを毎月2点ずつご紹介しています。

第10回目の今月は、「定番のお菓子」、チーズケーキとわらび餅です。

1.チーズケーキ

チーズケーキとは、「チーズを使ったケーキ」のことで、大きく分けてオーブンで焼くベイクド・湯煎焼きのスフレ・冷製のレアの3種類あります。

<ベイクドチーズケーキ>

クリームチーズやサワークリーム、マスカルポーネチーズなどの塩分が少なくて柔らかいチーズと、砂糖・卵・コーンスターチなどを混ぜた生地を、型に流し入れてオーブンで焼いたチーズケーキ。
ビスケットを砕いて溶かしたバターに混ぜて土台にし、チーズ生地を流し入れて焼くことが多いです。
ベイクドチーズケーキの中でも特に濃厚なものは、「ニューヨークチーズケーキ」という名で呼ばれています。

伊藤華づ枝作
ベイクドチーズケーキ

伊藤華づ枝作
抹茶と甘納豆のチーズケーキ


現在は丸いタンバル型に流して焼く以外に、四角い型で焼いてスティック状に切って売られてもいます。
スティック状や小さめの四角に切ると食べやすく、包装紙に包んでプレゼントにしやすいので、オススメです。

伊藤華づ枝作
紅茶のスティックチーズケーキ

伊藤華づ枝作
和風チーズケーキ


<スフレチーズケーキ>

スフレとは「膨らんだ」という意味です。
メレンゲを使ってスポンジ状に湯煎しながら、ふんわりと焼いたチーズケーキです。

<レアチーズケーキ>

クリームチーズなどに泡立てた生クリームを混ぜ、火を通さずに冷やし固めたチーズケーキです。
コーンフレークやクッキーなどを砕いた土台の上に、チーズケーキ生地を流し入れることが多く、フルーツをトッピングすることもあります。

伊藤華づ枝作
春の花レアチーズケーキ

伊藤華づ枝作
レモンレアチーズケーキ


<チーズケーキの発祥>

チーズケーキの発祥には2説あります。

  1. 中近東が発祥で、チーズとはちみつを組み合わせたお菓子が原型とする説
  2. 古代ギリシャの「トリヨン」が原型とする説

トリヨンとは、チーズに乳製品、卵、小麦粉、コーンスターチを混ぜて茹でた、現在のプディングのようなものです。
紀元前776年の第1回オリンピックで、選手たちに出されたという記録もあります。

<日本でのチーズケーキ>

1873年(明治6年)に発行された「万宝珍書」の「甘味の製法」という項目に、チーズケーキに関する記載がありますが、庶民に浸透したのは戦後になってからです。
日本でチーズケーキを広めたのが、神戸市に本社がある洋菓子メーカー「モロゾフ」です。
ドイツでケーゼクーヘン(チーズケーキ)を食べて感動した、当時のモロゾフの社長が日本で再現し、1969年に発売をしました。
モロゾフのチーズケーキが火つけ役になり、その後チーズ味のお菓子やパンが販売されて人気となりました。

ニューヨークチーズケーキ

※濃厚なチーズ味がやみつきになる美味しさ

材料(直径18㎝タンバル型底抜けタイプ1コ分) 分量
<台>  
ビスケット(プレーンタイプ) 100g
バター 60g
<生地>  
A  
クリームチーズ(室温) 250g
生クリーム 200ml
サワークリーム 100g
グラニュー糖 90g
3コ
レモン汁 大さじ2
コーンスターチ(又は片栗粉) 大さじ1・1/2

作り方

  1. ビスケットは、フードプロセッサーで完全に砕きます。
  2. ボウルに溶かしたバターと1.を入れて混ぜ合わせ、しっとりしたら手でしっかりと押し固めます。
  3. 室温で軟らかくしておいたクリームチーズと(A)をフードプロセッサーにかけ、混ぜ合わせます。
  4. 2.の上に3.の生地を流し入れ、天板にのせて180度のオーブンで45~50分間程焼きます。(焼き目が程よくついてきたら、アルミホイルをかぶせて焦げを防ぎます)
  5. 4.が焼き上がったら型からはずし、充分に冷やしてから適当な大きさに切って器に盛ります。

※写真には季節のフルーツとミントを添えました
※ビスケットは市販のビスケットを使用しました

<チーズの栄養素>

健康維持に欠かせないミネラルの一種である、カルシウムを豊富に含みます。
ビタミンAやB2も含むため、皮膚や粘膜を正常に保つ働きをします。

2.わらび餅

気温が上がってくると食べたくなる和菓子が、わらび餅。
今回は黒みつを入れて練った、黒糖わらび餅をご紹介します。

わらび餅とはわらび粉(でんぷん)に水と砂糖を加えて火にかけて練り、冷やし固めた餅菓子の一種です。
小さく切ってきなこをまぶして食べます。

伊藤華づ枝作 
わらび餅


<名前の由来>

原料のわらび粉は、わらびの地下茎からでんぷんをとることから、「わらび餅」との名がつきました
わらび粉は、地下茎を掘り出して洗って細かく叩いて砕き、水にさらして沈殿させて精製して作られます。

作るのに手間がかかるため、現在はさつまいもやタピオカから取ったでんぷんや、くず粉を主材料にして製造されたわらびもち粉がほとんどです。
本物のわらび粉で作ったわらび餅は、高級品です。

わらびの地下茎の部分からでんぷんを取った


わらび粉の名産地・奈良県や、京都府にわらび餅の名店が多くあります。
京都のわらび餅はわらび粉を練った生地であんこを包み、きなこをまぶしつけた高級和菓子です。

愛知県にも京風わらび餅の有名店として「芳光(よしみつ) 名古屋市東区新出来1-9-1」が県内外で名が知れ渡っています。

黒糖わらび餅

※ひんやり、もっちり食感がおいしい!!


材料(4人分) 分量
<黒みつ>  
黒砂糖 90g
砂糖 20g
200ml
 
わらびもち粉 80g
黒みつ+水 500ml
A  
きなこ 30g
砂糖 10g
 
B  
生クリーム 100ml
砂糖 大さじ1/2
 
粒あん 120g
フルーツ お好みで
ミント 適宜

作り方

  1. 黒砂糖を包丁で削ります。
  2. 黒砂糖、砂糖、分量の水を鍋に入れ、砂糖が溶けるまで火にかけます。
  3. 溶けたら一度茶こしなどで漉し、粗熱を取ります。
  4. わらびもち粉に3.の黒みつと水を徐々に加え、塊を指先でつぶして鍋に入れます。(写真A)
  5. 4.を火にかけ、鍋底をすくうように煮ます。
  6. 5.がドロドロして粘りが出るまでよく練り、流し缶(密閉容器でも可)に入れて冷やし固めます。(写真B、C)
  7. (A)を混ぜ合わせておきます。
  8. 6.を4等分にして1人当て9コに切り分け、7.をまぶします。
  9. (B)を泡立て、ホイップクリームを作ります。
  10. 器に粒あんを盛り、その上に8.と9.を盛ります。お好みでフルーツ、ミントを添えます。

※別に作った黒みつ1人大さじ1/2程を、上からかけて召し上がっても良いでしょう

<黒砂糖の栄養素>

上白糖などに比べて、カルシウムやカリウムを豊富に含みます。
鉄分も含むため、貧血予防などに役立つため、おやつにぴったりの食材です。

愛する人に作りたいスイーツレシピ
このページの一番上へ