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初めての1人暮らしごはん

郷土料理研究家
栄中日文化センター提携 インターティアラ・お料理サロン 主宰
伊藤 華づ枝

パパッと2人ごはん~大満足のワンプレート料理~

 前シリーズでは「かんたんコース料理」と題し、家庭でも手軽に作ることができるコース料理のレシピを、とっておきのテーブルコーディネートとともにご紹介しました。今シリーズは、①初めての1人暮らしごはん、②パパッと2人ごはん、③一緒に作れる!KIDSごはんの3つのジャンルに分けて、みんなが幸せになれるレシピをご紹介します。各ジャンルを毎月順番に取り上げ、その月のテーマに沿って役立つ情報とおすすめレシピをお届けしています。

 第5回目の今月は、「パパッと2人ごはん ~大満足のワンプレート料理~」

街が色とりどりのイルミネーションで輝く12月。楽しい、嬉しい、忙しい、待ち遠しいなど、様々な感情が入り混じる季節です。1年の締めくくりとして充実した毎日にしたいですね。さて、忙しい中でも満足した食事がしたい!という人に最適なのが、ワンプレート料理です。いつもと同じ食事内容でも、盛り付け次第でガラリと印象がかわるのがワンプレート料理。今月は、おしゃれで手軽なワンプレート料理の魅力と、この時期にピッタリのワンプレート料理のレシピをご紹介します。

★ワンプレート料理の魅力

ワンプレートランチ、ワンプレートレシピなど、ワンプレートという言葉がよく使われるようになりました。ワンプレートとは皿1枚を意味し、1枚の皿の上に主食・主菜・副菜が盛り合わせてあり、それひとつで料理が完成しているもののことをワンプレート料理と呼んでいます。オムライスやパスタなども大きく分けるとワンプレート料理に入りますが、ここでいうワンプレート料理とは、数種類の料理が同じ皿に盛り付けてあるものを指しています。ワンプレート料理は見た目が華やかでおしゃれ感を演出できるだけでなく、作る時も片付ける時も負担が軽減できるという理想的な料理です。少しの工夫で大満足のワンプレート料理をマスターしましょう。

■ワンプレート料理に挑戦

すぐにできる!ワンプレート料理のコツをご紹介します。いつもの料理をひとつの皿に盛り合わせるだけで、おうちごはんがカフェごはんに大変身します。

★大きめの皿を用意する


基本は白い皿

まずはじめに皿を用意します。色々な料理を盛り合わせますから、大きめのものが良いでしょう。形は丸でも四角でもかまいません。少し深めのものがあれば、シチューなどの液体を盛り付ける時に便利です。色は基本的に白がおすすめです。料理が映えるうえ、料理のジャンルも問いません。



ランチプレートもあれば便利

あらかじめ皿に仕切りのあるランチプレートもあります。最近は低価格のものも多く、色々な店舗で取り扱っています。収納場所を考えて購入しましょう。


■盛り付けの工夫

★彩り豊かに


きのこたっぷりビーフカレー

赤・緑・黄・白・黒(茶)のバランスを考えて盛り付けましょう。いつものカレーでも、写真のようにゆでた野菜を盛り合わせると、おしゃれなカフェ風に。ブロッコリーの緑とパプリカの赤、レンコンの白が入ることで、一段と食欲をそそります。


★上手な小皿使い

小皿を使う事で、皿の上が立体的かつ複雑になるため、より豪華に、おいしそうに見えます。サラダや煮物などは小皿に入れると、他の料理に味が移らないため、最後までおいしくいただけます。同じ大皿を使っても、小皿を変えると雰囲気がかわるため飽きません。冷酒グラスやおちょこ、小さなカップなど、ご家庭にあるものを活用してください。

様々な形の白い小皿 冷酒グラスやおちょこを使って

★ご飯をひと工夫


ご飯にひと工夫

ご飯の盛り付け方で、ぐっとおしゃれ感がアップします。特別な型がなくても大丈夫。プリン型や茶碗、マグカップなど、身近なものに詰めて皿に返すだけでOK。写真のように、紙コップでも代用できます。雑穀ご飯や炊き込みご飯など、アレンジも自在です。白いご飯でも、ナッツや漬物を刻んで混ぜると見た目も食感も楽しめます。おにぎりにしても良いですね。


■おせち料理もワンプレートで


おせち口取り各種

おせち料理も1人分ずつ皿に盛り付けてみましょう。重箱がなくても、素敵なお正月の食卓が完成します。好きなものを少しずつ食べたいという人も大満足。来客時にもおすすめです。ワンプレート料理は、忙しく、スタイリッシュな現在のライフスタイルに合った食事形態といえるでしょう。


洋食屋さんのハンバーグ~たっぷりソース~

クリスマス気分を盛り上げる
大好きなハンバーグをおしゃれに盛り付け

エネルギー654kcal、タンパク質32.1g、脂質27.6g、塩分2.2g(1人分)
材料 2人分
合挽き肉 200g
(A)  
小さじ1/4
こしょう 少々
玉ねぎ(みじん切り) 1/4コ
バター 5g
(B)  
生パン粉 1/4カップ
牛乳 大さじ2
1/2コ
サラダ油 大さじ1
(C)  
玉ねぎ(薄切り) 1/4コ
マッシュルーム(薄切り) 3~4コ
しめじ(ほぐす) 1/2パック(50g)
まいたけ(ほぐす) 1/2パック(50g)
サラダ油 大さじ1/2
(D)  
デミグラスソース(缶) 1/2缶(145g)
150~200ml
ウスターソース 大さじ1/2
少々
こしょう 少々
スナップえんどう 6本
ベビーリーフ 1/2パック
ミニトマト 4コ
ご飯 2人分

作り方

  1. 合挽き肉をボウルに入れ、(A)を加えます。
  2. みじん切りにした玉ねぎをバターで炒めて冷まし、1.に加えます。
  3. 2.に(B)を加え、よく混ぜ合わせます。
  4. 3.をしっかりと手でこねてから2等分にし、手のひらサイズにのばしたらフライパンにサラダ油を入れ、両面をこんがりと焼きます。
  5. ハンバーグをフライパンから取り出し、油が足りなければ足して(C)の野菜を炒めます。
  6. 5.に(D)とハンバーグを加え、フタをして10分間程煮込みます。
  7. スナップえんどうは塩茹でします。
  8. ハンバーグに火が通ったら、たっぷりのソースと共に器に盛り、7.とベビーリーフ、半分に切ったミニトマト、ご飯を添えます。

おせち口取り

1人分ずつ折敷やプレートに彩り良く盛り付けると
見た目も華やかで食べやすい

鶏つくね煮込み:エネルギー331kcal、タンパク質15.6g、脂質19.7g、塩分1.7g(1人分)
紅白かまぼこ:エネルギー36kcal、タンパク質4.5g、脂質0.3g、塩分0.9g(1人分)
材料 2人分
鶏つくね煮込み  
鶏ひき肉 150g
玉ねぎ(みじん切り) 1/8コ
サラダ油 小さじ1弱
(A)  
生パン粉 1/2カップ弱
1/2コ
しょうゆ 小さじ1
砂糖 小さじ1
大さじ1/2
サラダ油 大さじ1
(B)  
しょうゆ 大さじ1
大さじ1・1/2
みりん 大さじ1・1/2
砂糖 大さじ1弱
片栗粉 小さじ1/3
曲がり串(あれば) 8本
けしの実(あれば・又はすりゴマ) 少々

作り方

  1. 玉ねぎはみじん切りにして油で炒めます。
  2. ひき肉に1.と(A)を加えてよく混ぜ、16コに分けて丸めます。
  3. フライパンに油を敷き、2.を並べて中弱火で焼きます。
  4. 3.の余分な油を、ペーパータオルでふき取ります。
  5. ボウルに(B)を合わせます。
  6. よく混ぜ合わせた5.を4.に入れ、からませます。
  7. 曲がり串を刺し、あればけしの実(又はすりゴマ)をふります。


材料 2人分
紅白かまぼこ  
紅かまぼこ 1/4枚
白かまぼこ 1/4枚

作り方

  1. かまぼこは紅白それぞれ1/4枚を2等分に切り、1人紅白1枚ずつにします。
  2. 1切れを半分に切り、格子模様に組み合わせます。

*写真は、梅花ハムのチーズディップのせ(前シリーズ:かんたんコース料理、2010年12月号「お正月のテーブル」でレシピをご紹介)、昆布巻き、伊達巻きを一緒に盛り付けました


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