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郷土の特産品でオシャレな家庭料理を

郷土料理研究家
栄中日文化センター提携 インターティアラ・お料理サロン 主宰
伊藤 華づ枝

もちもちレンコン団子

苦難な事に立ち向かった時、「ハスの花は泥の中に咲く」なんて言葉を口にし、時として人は、その言葉に酔いしれたり、勇気づけられたりするものです。

泥の中に気高く、清楚な色彩の花びらをそっと開き、もうその日の午後には、すっかり閉じてしまうハスの花。しかし魅惑の花は、一方で味わい深いレンコンとなって、私たちの舌を満足させてくれる大地の恵みにもなります。

愛知県の西部、三重県と岐阜県に接する県境の立田村は、レンコンの特産地として知られ、その肥沃な湿地地帯は、全国第3位の収穫量を産み出しています。 ハスという語源は、ハチス(蜂巣)によるものとされ、大小約10コの穴は、泥の中から酸素を送り出す役割を果たします。この穴が開いているところが、見通 しがきくという意味で、古来より縁起の良い野菜として、お祝い事に使われてきました。

二千年前の実が発芽する程の生命力を持つレンコンは、心臓の働きを良くし、血圧を調整する、繊維も多く含まれることから、ガンの予防になるほどの効用が多くあります。

スマートなものより、ずんぐりと丸い、ずん胴のもの(ア~身につまされる!)が味が良く、煮物、ちらし寿司の具、からしレンコン、はさみ上げなどの天ぷらの他に、ピクルスやフライなど料理法はさまざまです。

今回ご紹介する「レンコン団子」は、もちもちとした歯ごたえが、「最高!」と、私が教える料理教室で、とても評判が良かったレシピです。

もちもちレンコン団子
<材料(4人分)約16個分>
  レンコン (正味)250g
A かたくり粉 大さじ2
小麦粉 大さじ1 1/2
小さじ1/2
鶏ひき肉 80g
しょうが汁 小さじ1/2
  レンコン
(細口)
5cm
小麦粉 適量
揚げ油 適量

<栄養価計算数値・1個分>
エネルギー:43kcal たんぱく質:1.4g 脂質:2.1g 塩分:0.2g
<作り方>
1 レンコン(正味250g)は皮をむいて水によくさらし、アク抜きしてからすり卸します。水けが多い場合は、ごく軽く水けを切ります。
2 1にAを加えてよく混ぜます。
3 レンコン(5cm)は皮をむいて薄く切り、水にさらしてから水けを切ります。
4 2を16等分し、3~4cm位に丸め、小麦粉をまぶした3をまわりにつけて、色よく揚げます。
スライスアーモンドをレンコンに差し込んで揚げれば、子供のおやつにも喜ばれます。
写真はギンナン入りです。
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