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郷土の特産品でオシャレな家庭料理を

郷土料理研究家
栄中日文化センター提携 インターティアラ・お料理サロン 主宰
伊藤 華づ枝

丸ごとイチジクのゼリー

このページでは、郷土の特産品を使った、オシャレで楽しい家庭料理を紹介しております。今回は特製のワイン風味ゼリーをご紹介しましょう。

一般的に果物は、花が咲いてから実がなるのが通常ですが、イチジク(無花果)は「花 が咲かずに実のなる果物」と言われています。実際には、実とみえるものは内部に無数の小花を蓄えた果嚢=かのう=で、花が人目にふれないままに実を結ぶことから、無花果と 書かれるようになったのです。

内に「花」を秘めた奥ゆかしいこのイチジクは、カルシウム、鉄、カリウムなどのミネ ラルが豊富なうえ、食物繊維、ペクチンも多く含んでおり、整腸作用があることなど、女性にはおすすめの果物です。

主産地は、愛知、和歌山、静岡ですが、ダントツの全国トップは愛知です。

我が家では、生食の他に、シロップ煮、レンジジャム(皮を包丁でむいてからミキサー にかけ、砂糖をふりかけてレンジにかけると、みずみずしいジャムがアッという間にできる)、ゴマ和え(刻んだイチイジクを焼きナスなどとゴマ和えにする)、天ぷらにして抹茶 塩で食べるなど、この季節には大活躍です。

近頃私が、のめり込んでいるのが、ご紹介の「丸ごとイチジクのワイン風味ゼリー」。 ほのかに淡いピンク色のゼリーが、目を奪われる素敵なデザートです。「作ってくれたあなたに目も心も奪われた」なんて言われたら、ほほまでピンク色に染ま ったりするのが、やっぱり奥ゆかしい愛知の女性ですね。

ナンバー2で作り方をご紹介。
イチジクのゼリー
<材料・4人分>
いちじく(大) 4コ
A グラニュー糖 150g
2カップ
ロゼワイン 1/2カップ
レモン汁 大さじ1~1・1/2
レモンの皮 少々
C 粉ゼラチン 2袋(10g)
大さじ4

<栄養価計算数値・1人分>
エネルギー:201kcal
たんぱく質:2.6g
脂質:0.1g
塩分:0g
<作り方>
1 なべに(A)を入れて煮立て、グラニュー糖が溶けたらいちじくを丸ごと 煮て、柔らかくなったら(B)を加え、サッと煮ます。
2 (1)からいちじくのみを取り出して冷やし、一方で熱いうちにふやかした(C)をシロ ップの中に入れ、煮溶かします。
3 (2)のゼリー液をバットなどでとろりとなるまで冷やし固め、スプーンで細かくつぶし ます。
4 冷えたいちじくの上から、(3)をかけます。
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